インテルは10日のセリエA第37節でラツィオにホームで4−1と勝利した。MFハビエル・サネッティとのお別れに、サン・シーロでは大きな祭りが行われている。サネッティは感動を表した。

試合前、インテルの選手たちはウォームアップをする際に、背番号4のシャツを着てピッチへと向かった。ピッチ中央には、「ありがとう」と書かれたサネッティにささげる大きなユニフォームが示された。処分により閉鎖だった2階と3階のゴール裏スタンドを除き、ジュゼッペ・メアッツァは満員の観客で埋め尽くされている。

サネッティは「今の自分の気持ちを隠しても仕方がない。こういう瞬間は準備しないものだと思う。これは最後の公式戦だ。あとは祝うための試合があるかもしれないね。ほぼ20年が経った。サオポーターとは愛情あふれる絆で結ばれている」とコメントした。

故ジャチント・ファケッティ会長との比較の声に、サネッティは「大げさにするのはよそう。ジャチントはジャチントだ。このファミリーの一員であり続けることができれば、素晴らしいことだろうね」と続けている。

サネッティはこの日の試合で52分からDFジョナタンとの交代で出場。サン・シーロの観客は素晴らしい拍手を送っている。試合後、サネッティは次のようにスピーチした。

「これまでそばにいてくれたすべてのチームメートたちに感謝したい。サッカー選手は終わるけど、男としては続くんだ。とても素晴らしいキャリアが終わる。本当に僕が愛しているこのユニフォームを守りながらね。僕はいつでもこのユニフォームの名誉を守ろうとしてきた。君たちのことをずっと愛しているよ」

「妻と子供たち、素晴らしい家族に感謝している。そして母にもね。モラッティファミリーにもだ。トヒル会長にも感謝している。このファミリーに残る可能性を与えてくれた」

「これから僕は違うことをする。うまくやれるかは分からない。でも、一つ確かなのは、ピッチでずっとやってきたように、インテルを守るということだ。天から僕らを見ているプリスコ、ジャチント・ファケッティ、ベニーノ・ロレンツィという3人の大事な人にもあいさつしたい」