妊娠・出産のタイムリミット

写真拡大

 女性の晩婚化が進む日本で近頃問題になっているのが、不妊や高齢出産です。男性並みに働く女性は生活が不規則になりやすく、ホルモンバランスが乱れて妊娠しにくい体になることがあります。また、出世のタイミングを逃さないために結婚が遅くなり、リスクの高い高齢出産をすることになるケースも。女性の体は、ある時期を過ぎると妊娠・出産に向かなくなります。具体的に、どのような変化が起きるのかまとめてみました。

重要な結婚、出産のタイミング

■卵子は老化してしまう

 人間の見た目が老けるのは、細胞が老化するからです。「卵細胞」と呼ばれる卵子も、当然加齢に伴って老化していきます。だいたい25〜30歳頃にピークを迎え、その年齢を過ぎるとせっかく受精しても流産してしまう確率が高くなるのです。これは、老化した卵子の減数分裂がうまくいかないことが原因です。
「減数分裂」とは、卵子の染色体が半分ずつに分かれることですが、老化した卵子は染色体がうまく半分に分かれず、均等にならないことがあるのです。そうなると、精子が泳いできて受精しても受精卵が育たず、やがて流産に至る確率が高くなります。

■年齢ごとの妊娠率

 健康な男女が排卵日にセックスした場合の妊娠率は、年齢別に分けると次の通りです。
・25〜30歳……25〜30%
・30代後半……18%
・40代前半……5%
・40代後半……1%

 このように、年齢が高くなればなるほど、自然に妊娠できる確率は低くなります。30歳を過ぎると自然妊娠の確率はグッと低くなり、40代後半ではわずか1%しかありません。
ですから、いつかは子供を産みたいという場合は、できるだけ若いうちに考えておく必要があるのです。

■不妊手術はどれぐらい成功するのか

 不規則な生活により妊娠しにくい体になった。年齢が高いため自然妊娠は難しい。このような場合は不妊手術をすることになりますが、不妊手術で妊娠し、出産に至る確率はどれぐらいなのでしょうか?
例えば、不妊治療の手段として有名な体外受精の場合。若いうちは体外受精の成功率は1回あたり20%と高いのですが、40歳になると7%、さらに44歳ならわずか1%にまで落ち込みます。
他の方法の場合も、年齢が上がるにつれて卵子の質が下がるため、それに比例して成功率は下がる傾向にあるのです。脅かすわけではありませんが、これが現実。仕事や趣味に打ち込みたい気持ちも分かりますが、セックスさえすれば必ず妊娠できるわけではないということも知っておいてください。

 一定の年齢になれば親の決めた相手と結婚し、子供を産むのが普通だった昔とはちがい、今は結婚も出産のタイミングも自分で自由に決められる時代です。加えて、女性の社会進出が認められるようになり、結婚や出産が出世の足かせになることから晩婚化は進む一方。しかし、周囲を取り巻く環境が変わっても、女性の体に変化があるわけではありません。妊娠・出産できる年齢にはタイムリミットがあることを知り、後悔しないよう計画を立てていきましょう。

Written by Gow! Magazine編集部
Photo by GU / 古天熱