ガーナ版『Sex and the City』のファッションやガールズトークが新鮮と話題に!
女性なら国境を超えて誰もが知っているアメリカのテレビドラマ『Sex and the City』。実はこのアフリカヴァージョン『An African City』がネット上で無料公開されて話題になっている。
アフリカ独特のファッションが新鮮
舞台はアフリカ西部に位置するガーナ。出演している女優たちも、もちろん全員アフリカ出身の美人ぞろいだ。ストーリーはこう始まる。アメリカやイギリスに移住していた若い女性たちが故郷ガーナに戻ってくる。異国での生活を経て、彼女たちがずっと探し求めていたものをホームタウンで見つけるという展開なのだ。
ドラマは全編英語だが、英語がわからずともまず楽しめるのが彼女達のファッションやヘアメイク。アジアでも西洋のスタイルでもない、アフリカ独特のカラフルで太陽を思わせる柄の布を使ったワンピースや、大振りのアクセサリーには毎シリーズ息をのんで見入ってしまう。アフリカではウィッグでヘアーを楽しむことが普通なので、主人公の女性たちの髪型も毎度驚くほど変わる。
日本人にしてみると、「ガーナ」というと「チョコレート」くらいしかイメージがわかないけれど、彼女達のモダンなアパートや、ランチに繰り出すレストランなど、なんらNYや東京と変わりない。
赤裸々なガールズトークも親しみのもてる内容
気になる彼女達のガールズトークはどうかというと、「女性は完璧な男を求める」というテーマの回で、それぞれの女性がこれまでに出会って来た残念な男についてこう語っている。
「多くの女は全てをほしがる。良い仕事、良い男、良いセックス……」
「34歳独身イギリス帰りの起業家の彼は、欠点が一つだけある。それはものすごいイビキ!」
「オックスフォード卒33歳の独身男性は、セックスの最中に滝のような汗をかく。もう私は汗の津波かと思ってセックスに全然集中できないの!」
「彼(これまた高学歴の独身男性)が朝ベッドを出た後トイレに走り込んでブーーーーーーっ! って信じられないおならを連発するの!」
……と、彼女たちは完璧に整えたヘアスタイルと完璧なドレスで気取りながらも、かなり突っ込んだ暴露話を続ける。
他にも恋愛におけるFacebookの良し悪しについて語る回もあり、遠い国のガールズトークながら、十分親しみが持てる内容になっている。また、登場するアフリカ男性たちの身体があまりにワイルドで、彼らの肉体美を楽しむという見方もできるかもしれない(笑)。
アフリカに世界の注目が集まりつつある!?
著者はドラマに登場する女性と同じくガーナ人の女性、ニコールさん。彼女自身も1980年にイギリスへ家族と移住。その後アメリカでの生活を経て、自分が生まれ育った国ガーナに戻って来た。
後に元々『Sex and the City』のファンだった彼女はガーナで放送されていた同ドラマを改めて観て「なぜアフリカにはないの? なぜ私たちの大陸バーションがないの? ガーナでやればいいじゃない」と思いつき、現実のものとなったという。
プロデューサーのミリーさんはこう語る。
「アフリカというものが存在していることも知らない人たちに、アフリカの違った面を見てもらいたいと思っているんです。アフリカでも外出して美味しいものを食べに行ってという楽しみがあるんですよ。そして素晴らしい洋服だってあるんですよ」
実際、ドラマ中の衣装やインテリア、アーティストは全てガーナ人によるものだという。
はからずも先日、米ピープル誌「世界で最も美しい人」第一位に選ばれ、アカデミー賞助演女優賞を受賞したケニアの黒人女優、ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong’o) の登場しかり、『An African City』しかり、西洋の美だけが全てではないということを教えてくれる。それはまた日本の美も世界に通用するということ。異国の美を知り、改めて日本の美が見えてくるというのも事実。ドラマは全て無料で視聴できるので楽しんでみては。
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参考リンク: Sex, Style And Success In ‘An African City’
(文=中村綾花)