『靖国・地霊・天皇』 ©国立工房2014

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靖国神社をテーマにしたドキュメンタリー映画『靖国・地霊・天皇』が、7月から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。

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約246万の戦没者が合祀されており、戦後70年を迎えようとしている現在も様々な視点から議論を呼んでいる靖国神社。「死者との対話」をテーマに据えて制作された同作は、対立する主張を持つ2人の弁護士の言葉に耳を傾けることで、思想やイデオロギーを超えた視点で靖国神社を捉え直した作品だ。

作中では、合祀撤廃や政教分離を訴えた「ノー!ハプサ(NO!合祀)訴訟」で弁護人を務める弁護士・大口昭彦と、歴史認識問題や靖国問題、政治思想をめぐる事件を数多く手掛ける弁護士・徳永信一が、それぞれの「靖国への想い」を語っている。

監督は、昭和天皇をコラージュした連作版画『遠近を抱えて』や、映画『天皇ごっこ ―見沢知廉 たった一人の革命―』でも知られる大浦信行。大浦は同作を「表現者としての集大成」と位置づけ、映画でしか表現できないアプローチで制作したという。

ドキュメンタリー監督の森達也は同作について「この危険な映画を観ている自分にドキドキする」とコメント。また一水会顧問の鈴木邦男は「今まで知らなかった靖国が立ち現れてくる」と評している。