ドラえもんファンにとって気になる書籍が刊行されました。タイトルは『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか』。著者は『クラシックジャーナル』編集長の中川右介さんです。

 同書では、タイトルにもなった「クラス一かわいいしずかちゃんが、なぜ凡庸な男の子の妻に?」といった疑問のほか、「腕力のあるジャイアンと資金力のあるスネ夫、ふたりはなぜ単独でのび太をいじめないの?」、「ドラえもんが道を歩いていて、なぜ町の人たちは驚かないの?」など、『ドラえもん』にまつまる素朴なナゾを解き明かしています。

 その中の一つ、同作品の中で、「ドラえもんが、のび太を助けに学校には行かない理由」について紹介されています。そもそも皆さん、ドラえもんが学校には行かないということ、気づいていましたか?
 
 中川さんは同書の中で、こう指摘しています。
「『ドラえもん』に学校シーンが少ないのは、ドラえもんが学校へ行かないからだ。(中略)ドラえもんは、遅刻しそうになったのび太を助けることはあっても、学校の中まではついていかない。のび太が試験でいい点数をとれるよう『暗記パン』を与えることはあっても、教室に同行して試験を助けることはしない。宿題においても楽にできる道具は貸すが、その作業そのものは手伝わない。ドラえもんはストイックなまでに、のび太の『学校生活』にダイレクトな介入をしない」

 確かに、キャラ設定上、学校内でのび太がいじめられていてもおかしくはありませんが、そのような描写はほぼありません。多くの場合は、登校前や放課後、休日など、学校の外でのトラブルとなっています。

 ドラえもんが「実は」学校には行っていない理由として中川さんはこう持論を展開しています。
「もし、ドラえもんが学校へ入れたら、のび太はますます彼に依存してしまい、『教育上』よくないし、ドラえもんにだって休息や休憩、自由時間が必要である──ということを、藤子・F・不二雄が考えたかどうかはわからないが、ともかく、ドラえもんが学校へ行くのは最初期の、透明になったときだけとなる」(『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか』より)

 言われてみるとハッと気づく、ドラえもんの行動範囲。地球の様々なところに登場するドラえもんですが、ある時点で「学校には行かない」設定さに従い、描かれているのです。

 目からウロコのドラえもん分析本。ファンならずとも気になる内容となっています。



『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか『ドラえもん』の現実(リアル) (PHP新書)』
 著者:中川 右介
 出版社:PHP研究所
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