今月14日、W杯最終予選となるAFCアジアカップの開幕を控えるなでしこジャパン。テレビ朝日「Get Sports」(4日放送分)では、「なでしこジャパンを変える187cm期待の大型GK」と題し、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースでなでしこジャパンの新鋭・山根恵里奈を特集した。

小学校時代、「本当はバレーをしたかった」という山根は、担任の先生にサッカー部に誘われ、DFとしてサッカーをはじめたという。すると、山根は2004年、日本サッカー協会が実施したスーパー少女プロジェクトでキーパーは未経験ながらも当時174cmという長身をかわれ選出、2010年にはなでしこジャパン入りを果たすまでに成長し、ロンドン五輪ではバックアップメンバーとして代表に帯同した。

「私が日本のゴールを守るようになったら日本のサッカーは変わるんだって、ノリさん(佐々木則夫監督)がずっとおっしゃってるんで、そこまで言われたらやるしかない」、番組カメラにこう語った山根。これまでの対戦国は、なでしこジャパンに比べて平均身長で勝る分、高さを使った攻撃を仕掛けてくることが多かったが、187cmの山根がゴール前に立つことにより、安易にハイボールは入れられなくなる。

「(対戦国も)高さを武器にした攻撃をどんどん仕掛けてくるのが、自分が入ることによって相手もやり方を変えてこなきゃいけなくなる」という山根の力はそれだけではない。「キックをしっかり蹴れれば相手の裏を一発で取れたりとか、後ろから一本でFW、ゴールってなったら、それはそれで速い攻撃だし、そういうところが自分にできる」とも語っている通り、山根のキックはハーフウェーラインを超える飛距離を出すことができ、一発で前線へとボールを送ることも可能だ。

なでしこジャパンの新守護神定着に期待がかかる山根は「なでしこでW杯の出場が懸かった試合というのが本当に初めてなんで、すごく責任も重大ですし、キーパーというのはどんな時でも責任が問われるポジションなのでしっかりどしっと構えてやっていけたら」と意気込んだ。