どっちが正解!?読み方を迷う名字1位「山崎(やまさき/やまざき)」

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順番待ちをしていてなかなか名前を呼ばれないと思ったら、読み間違えられて気が付かなかった! なんて経験ありませんか? 本人にとっては当たり前でも、人によっては違う読み方をすることがあって混乱しますね。今回は、読み方を迷う名字について364名の読者に聞きました。

Q.どっちが正解!? 読み方を迷う名字を教えてください(複数回答)
1位 山崎(やまさき/やまざき) 25.0%
2位 羽生(はにゅう/はぶ) 24.4%
2位 渡部(わたなべ/わたべ) 24.4%
4位 菅野(かんの/すがの) 24.2%
5位 河野(こうの/かわの) 23.4%

■山崎(やまさき/やまざき)
・「特に『崎』はちゃんと聞かないと、友だちでも『さき』と『ざき』がいる。めんどくさいから本人もあまり言わない人が多い」(39歳男性/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)
・「『崎』の読み方で、濁るか濁らないかは、普通に聞いてても聞き取りにくかったりするので、迷う」(30歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「芸能人や野球選手にいるが、最初は読み方に困った」(23歳女性/通信/事務系専門職)

■羽生(はにゅう/はぶ)
・「学校に両方の名前の人がいた」(34歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「棋士の羽生さんと、フィギュアスケート選手の羽生くんがいるから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「羽生選手の出現で、いままでハブだったのが、ハニュウが主流になりつつある」(33歳女性/小売店)

■渡部(わたなべ/わたべ)
・「これはいつも迷います。職場に何人もいるので」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「戦場カメラマン・渡部陽一さんは『わたなべ』、アンジャッシュ・渡部建さんは『わたべ』だから」(23歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「同じ部署の人が良く間違われているので」(34歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

■菅野(かんの/すがの)
・「菅野美穂のイメージのせいか、新しく担当になった先生が初めて授業で当てる時はたいてい『かんの』と間違われていたクラスメイトがいた」(24歳男性/食品・飲料)
・「読みを勘で言うと失礼だから、相手にどの様に読みますかと尋ねる」(33歳男性/自動車関連/営業職)
・「菅という字が『すが』『かん』と同率くらいでいるので、迷う」(31歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■河野(こうの/かわの)
・「どっちも半々でいるので」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「珍しい名前の場合は聞けるけど、字が簡単だと改めて確認しづらいのでついつい間違えてしまったりする」(30歳女性/電機/秘書・アシスタント職)
・「高校の同級生にいた。彼女は『こうの』だった」(35歳女性/自動車関連/事務系専門職)

■番外編:実は他の漢字でも違う読み方もあった!!
・新谷(あらや/しんたに/にいや)「あらや、あらたに、しんたに、しんや、にたに、にいや、とバリエーションがあまりに豊富」(35歳女性/医療・福祉/専門職)
・新田(にいだ/にった)「新田と書いて『しんでん』さんがいました。にいださんは考え付きません」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・我妻(あがつま/わがつま)「中学の先生でいたけど、あずまと読む人だった」(23歳女性/医療・福祉)

●総評
1位は「山崎(やまさき/やまざき)」でした。パンで有名な山崎製パンは「やまざき」なので、「山崎=やまざき」がスタンダードだと思っていたのに、お笑い芸人の山崎邦正さん(現在は月亭方正に改名)が「やまさき」。

2013年に引退した元プロ野球選手の山崎武司さんも「やまさき」ですが、シンガーソングライターの山崎まさよしさんは「やまざき」です。

2位は「羽生(はにゅう/はぶ)」でした。将棋の羽生善治さんが有名ですから、「はぶ」と読む派が多かったことでしょう。「羽生結弦も最初は将棋の羽生善治と同じか迷った」人もいましたが、ソチオリンピックの金メダルによって「羽生=はにゅう」もすっかり定着しましたね。

同率2位に「渡部(わたなべ/わたべ)」がランクイン。クラスメイトや職場に必ず一人はいそうなほど多い苗字。一度聞いただけでは覚えられなさそうです。そのうちなんとなく、「あのー」とか「ねぇねぇ」と呼びかけるようになったりして……。

下の名前を覚えた方が賢明かも!?

4位は「菅野(かんの/すがの)」。女優の菅野美穂さんは「かんの」ですが、読売ジャイアンツの菅野智之選手は「すがの」です。5位は「河野(こうの/かわの)」。元フジテレビアナウンサーの河野景子さんは「こうの」ですが、元テレビ朝日アナウンサーの河野明子さんは「かわの」です。

うーん、ややこしい。

同じ表記なのにいくつもの読み方をするのは、音読みと訓読みが存在する日本語特有のものではないでしょうか。苗字は先祖代々受け継がれてきたものだけに、勝手に変えることもできず、何度も間違えられる人はイラっとしますね。

そのうち諦めて、間違えられたままスルーしてしまう人もいるようです。迷ったときは、ぜひ本人に確認を。
(文・OFFICE-SANGA 関和麻子)

調査時期:2014年4月15日〜2014年4月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性130名、女性234名
調査方法:インターネットログイン式アンケート