4月18日にシェルパ13人が死亡するという大きな雪崩事故が発生した、世界最高峰のエベレスト。日本テレビ系のバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』では、タレントのイモトアヤコさんがエベレスト登頂に挑戦する企画が進行中でしたが、世界各国の主要な登山隊が登頂を断念していることもあり、日本テレビは28日に企画中止を発表しました。

 これまでも同番組では数々の登山企画を行っておりますが、体力と精神力を振り絞り、時間をかけて山を登るイモトさんの姿に共感する視聴者も多く、いずれの企画も好評だったようです。また、同様にエベレスト登頂企画も人気が高く、4月20日の放送では視聴率20%をマーク(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。おそらく今回の企画中止で一番悔しい思いをしているのは、エベレスト登頂を目指し、並々ならぬ努力を続けてきたイモトさん本人ではないでしょうか。

 登山家にとって最大の夢とも言えるエベレスト登頂。登山とはなにか? なぜ人は山に登るのか? ......といった哲学的な話は横に置いといて、我々の生活に密着した「ある乗り物」を使えばどれくらいの所要時間でエベレスト登頂が達成できるのか、について真面目に分析している一冊の本があります。

 タイトルは『デカルトの悪魔はなぜ笑うのか: 100のアナロジーで読む素晴らしき科学の世界』。本書では、物理学から生物学、天文学からテクノロジー、それぞれのテーマについて様々な例え話とビジュアル図版で紹介しています。その中で、エレベーターで標高8850mのエベレスト登頂を目指した場合の所用時間を発表しているのです。

(※ エレベータでエベレストなんて、ふざけるな!! ......とイモトさん、並びに関係者の方々は気分を悪くされるかもしれませんが、あくまでネタですので、そこはひとつ)

 ちなみに、この計算で採用されたエレベーターは、ドバイにある世界一高い超高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」(高さ828m)に設置されているもの。平均的なエレベーターの約4倍のスピードを誇る時速35kmで移動する高速エレベーターです。

 対するエベレストは「ブルジュ・ハリーファ」を23個と1/4個分を垂直につなげた高さに匹敵します。

 さて、どれくらいで"登頂成功"となるでしょうか?

 その答えは、たった15分! あっけないほどすぐ世界最高峰の山頂に到達してしまうのです。

 もちろん高山病対策をしないまま、わずか15分で標高8850m の高さに行ってしまっては、体が悲鳴を上げてしまいます。ええ、エベレストはエレベーターなんかで登頂できるようなところではありません。
 
 時間をかけ、自らの体で登ることが山登りの醍醐味。イモトさんが、再びエベレスト登頂にチャレンジできる日が来るのを楽しみにしたいところですね。



『デカルトの悪魔はなぜ笑うのか: 100のアナロジーで読む素晴らしき科学の世界』
 著者:ジョエル・レヴィ
 出版社:創元社
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