横丁ガールで一番人気のあいさん(23・左)&さやかさん(19)

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 今年のゴールデンウィーク(GW)はカレンダーの日並びが悪く、後半の4連休以外は飛び石の休みになるという人も多いだろう。

「普段の休日と変わらず、自宅でまったりする予定です。夜も“家飲み”か、せいぜい旧友と近所の居酒屋チェーンに出掛けるくらい」(都内在住の30代独身男性)なんて声も聞こえてくる。

 だが、そんな寂しさも紛らわせてくれそうな酒場がある。恵比寿(恵比寿横丁)や品川(品川魚介センター)、有楽町(有楽町産直飲食街)など、都会の一等地でひと際賑わうレトロ感覚満載の「横丁」である。

 これらすべての「ネオ横丁」をプロデュースした浜倉好宣氏(浜倉的商店製作所 代表取締役)がいう。

「日本人が祭り好きなのは、人が密集する場所でワイワイと騒ぎ、屋台で買った気取らないものを好き勝手に食べるといった泥臭い大衆文化が根付いているから。

 横丁も祭りと同じです。隣の席とぶつかりそうな狭い店内で、魚や焼き鳥、餃子などシンプルなメニューを食べながら酒が進んでくると、自然とお客さん同士や店の従業員とのコミュニケーションも生まれてくる。そんな人間味あふれる空間を作りたかったのです」

 実際に有楽町産直飲食街を訪ねてみると、平日の晩にもかかわらず大衆酒場が似合うオジサンだけでなく、若いカップルやOLのグループなど老若男女で大賑わい。酒箱に見立てたイスに座り、刺身や焼き鳥など素材の味にこだわったシンプルな料理をつつきながら、ビールジョッキを豪快に煽っていた。

“素材の魅力”という点では、料理だけでなく威勢のいい女性スタッフにも惹きつけられる。実はこれも浜倉氏の狙いなのだ。

「僕が最初にプロデュースしたのは、衰退する町の魚屋さんの再生。職を失った魚屋のおやじさんを料理人に、団塊の世代がイキイキと働ける魚の大衆酒場をつくりました。

 ただ、おじさんばかりだと若い人が入りにくいので、若くて元気なスタッフを“娘”役としてキャスティングしました。いわば<気難しい職人肌の父と、イヤイヤ家業を手伝う娘>という家族構成を演出したのです」

 今回、撮影に協力してくれた“娘”たちを見れば分かるが、どの店も決まったユニフォームはなく、普段着に魚屋の前掛けをつけているだけのラフなスタイル。

「他の飲食店なら採用しないような茶髪・ピアス・長い爪の子もいます。覆面調査されたら『オール1』でしょうね(笑い)。でも、そのくらいハジけた女性たちに働いてもらったほうが、横丁の空気感には合うんです」

“横丁ガール”の明るさに触れながらのハシゴ酒――。GWの寂しさは一気に吹き飛ぶだろうが、ホロ酔いでは済まないかもしれないのでご注意を。

■撮影/山崎力夫