睡眠と脳の科学

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「健康」のために食事に気を配ったり、運動を生活に取り入れる人は多い。食事も運動も活動の一部であるが、それでは、健康に効果的な休息について考えたことがあるだろうか。とくに大切なのは睡眠。身体的な披露は横になることでもある程度は回復するが、脳が休息するために睡眠は欠かせない。また睡眠の取り方によって、脳の働き方も変わるという。まもなく5月というこの時期は、新生活のリズムにも慣れた頃。睡眠を見直して、消耗しやすくなる夏に備えよう。

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脳の活性化は"攻め"の睡眠で

『睡眠と脳の科学』

睡眠中には脳が休息をとる一方、さまざまなホルモンが分泌され、起きている間の活動で消耗した身体を修復する。祥伝社新書の『睡眠と脳の科学』(著・古賀良彦、821円)は、こうした睡眠のメカニズムをわかりやすく説明し、快眠できる環境を示す。どうすれば理想の睡眠が取れるか実践的なアドバイスに取り組み、ケースに応じた効果的な睡眠法も紹介。徹夜をする時、一夜漬けで効率的な勉強をしたい時、飛行機など乗り物に長時間乗る時、熱帯夜に熟睡したい時、かぜを引いた時…など、だれもが経験したことがありそうな、睡眠を効果的に活かしたいときの"攻め"の睡眠まで網羅した。

病気別にある睡眠の心得

『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』

病気治療には睡眠が大切とされるが、病気別に睡眠の心得があり、ただ寝ればいいというわけではないという。「睡眠専門医」といわれる著者が病気別に合った睡眠を説明したのが、アスコムの『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』(著・白濱龍太郎、1188円)だ。高血圧、糖尿病、がん、脳卒中などさまざまな病気が睡眠と関係しているといい「高血圧を治したければ睡眠を1時間増やせ」「がんになりたくなければ6時間以上寝ろ」などと助言する。マットレスや枕など寝具の選び方にも触れ、慎重さを求める。薄いふとんや硬いマットレスでは、寝ているときの格好によっては、体の部分が自分の重みで圧迫され血流が妨げられるという。

体内時計を狂わすな

『子どもの夜ふかし 脳への脅威』

夜遅くまで起きている大人のもとで育つ子どもの睡眠事情の悪化が深刻という。乳幼児の約半数が夜10時を過ぎても眠っておらず、大都市だけでなく地方都市でも夜型生活は浸透している。集英社新書の『子どもの夜ふかし 脳への脅威』(著・三池輝久、756円)は、夜ふかしによる睡眠不足は、いわゆる体内時計を混乱させ、乳幼児では脳機能発達のバランスを崩すと指摘。少年・青年期では学校社会からの離脱の主原因となる慢性疲労症候群を招く恐れがあるという。そうした脳への影響のほか、発達障害や不登校・ひきこもりとの関係など、子どもの睡眠障害に関する最新知見を紹介したうえ、睡眠時間記録表を使うなど、副作用なしの具体的な対応策を示している。