人気を博す進化系ビジネスホテル(ABホテル三河安城南館)

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 いよいよ目前に迫ったゴールデンウィーク。家族でどこか国内旅行には行きたいが、まだホテルを予約していないという人もいるだろう。

 しかし、諦めるのはまだ早い。たくさん遊んで寝るだけの宿泊なら、オシャレなシティホテルに泊まらなくても、直前のキャンセルも出るビジネスホテルで十分。しかも、最近のビジネスホテルはシティホテルに負けず劣らずサービス満点なのだ。

 近著に『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)があるホテル評論家の瀧澤信秋氏が解説する。

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 ビジネスホテルの進化が止まらない。一昔前のビジネスホテルといえば、簡素で清潔感に乏しく、まさに寝るだけといったものだった。

 そもそもホテルの区分として、シティホテル、ビジネスホテルという区分けがなされ、シティホテルとはレストランや宴会場などコミュニティ機能を有するホテル。他方ビジネスホテルとは、コミニュティ機能を持たず宿泊することに主体の置かれたホテルのことを指すのだが、ここ数年でビジネスホテルのイメージは大きく転換している。

「東横イン」「アパホテル」「ルートイン」や「スーパーホテル」などに代表される全国チェーンのビジネスホテルは、宿泊特化型ホテルとも呼ばれ、大人気を博している。

 駅近の立地に加え、利便性の高い機能的な客室は清潔感があり、女性にも人気となっている。

 客室のインターネットは無料、ホテルによってはサウナや露天風呂まで擁する大浴場も無料、果てや朝食ビュッフェまで無料がスタンダード化しており、大人気を博しているビジネスホテルのキーワードは「無料」ともいえる。無料ビュッフェといっても侮ることなかれ。和洋中の料理が並び、これが本当に無料? というレベルにまで進化している。

 また、そのような全国チェーンに対抗すべく、地方の小規模チェーンはさらにその上をいくサービスを展開している例も多くみられる。愛知県を中心に展開する「ABホテルチェーン」では、多くの店舗で大浴場や朝食に加え、なんと宿泊者全員の夕食まで無料というサービスまで展開している。

 このようなビジネスホテルの利用者目線を貫いた進化は、出張族御用達というイメージだったビジネスホテルのイメージを転換させた。

 最近ではファミリーや女性一人旅の姿が多くみられるようになっている。無料朝食ブッフェ会場にもファミリーも多く楽しそうな朝食風景が見られる。子供はブッフェが大好きだ。何より無料なのだから家族連れにはありがたい。

 また、格安高速バスやLCCの進化で若い女性の一人旅も目立つようになった。少ない予算で利用可能な進化形ビジネスホテルは「ビジホ」ともいわれ、女子旅にも大好評を博している。

 これからのGWや夏休み、今や昔のイメージから大きく変わった、進化形ビジネスホテルを積極的に利用するという格安快適旅行という選択肢も大いにアリだ。