売れている「人気ファンド」に騙されるな! 人気の日本株投信10本すべてが日経平均に完敗

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プロ野球の球団と同様に人気がある球団が必ずしも強いかと言えばそうではない。投信の世界でも同様のことが言え、たくさんの資金を集めている、いわば人気の投信の成績がいいのかと言えばそうではない。そこで、ここでは日経平均が横ばい、下落、上昇という3つの動きを示した過去3年間の人気ファンドの実力を日経平均やTOPIX(東証株価指数)と比較してみた。

過去3年間ではさわかみファンドは
日経平均に15%以上も負ける結果に!

 人気ファンドだから成績もいい、というのは間違いで、何と過去3年の上昇率では日本株投信の「純資産総額の上位10本すべてが日経平均(配当込)に完敗」という驚くべき結果になった。特に純資産1位の「フィディリティ・日本成長株・ファンド」と純資産2位の「さわかみファンド」、純資産6位の「ニッセイ日本株ファンド」は日経平均より上昇率が15%も下回ることとなった。

 表は純資産総額上位10本の3年間の上昇率。どの投信もベンチマーク(成績を比較するための物差し)は「TOPIX(配当込)」か「設定なし」だが、TOPIXと比較したとしても、10本のうち上回ったのは3本だけだ。

 ちなみにTOPIX(配当込)の過去3年間の上昇率は約36%で、日経平均より10%以上低い。この差は日経平均への寄与度が高いファーストリテイリング(9983)やソフトバンク(9984)の株価が同期間に3倍になった影響が大きい。つまり、純資産が大きいために大型株中心の運用しかできなくても、これら上昇株を上位に積極的に組み入れれば、高い上昇を達成することは可能だったわけだ。ワースト3本の特徴は組入れ銘柄の東証1部の比率が高いこと。2月末時点では3本とも組入れ比率の3位以内に「トヨタ自動車(7203」が入っている。

過去6カ月や過去1年で見ると
日経平均を上回る成績のケースも!

 ただし3本とも設定から10年以上経過しているが、「設定時からの累積上昇率で見るとベンチマークであるTOPIXを上回っています」(篠田さん)。また「さわかみファンド」は6カ月の上昇率では15%を記録。同期間では日経平均やTOPIXを上回っており、成績は急回復中だ。

 また「高配当株」に投資する3本は、日経平均にこそ負けたもののTOPIXに近い成績となった。組入れ上位にはKDDIなど通信や自動車、メガバンク、JT(2914)など似た顔ぶれが並び、年間4回分配金を出しているのも同じだ。

 TOPIXを上回り、もっとも日経平均に肉薄したのは「ジパング」(日興ジャパンオープン)。現在の組入れ1位はトヨタ自動車、2位は日立製作所と大型株だが、過去1年間の上昇率は36.2%で、TOPIXを10%、日経平均を5%超上回るなど好調だ。

 では、純資産総額の上位10本以外の日本株ファンドの成績はどうなっているのだろうか。過去3年間の成績で1位となったのが「JPMザ・ジャパン」、2位が「ひふみ投信」となった。これらの2本の上昇率は、それぞれ91.1%、85.7%と日経平均の約2倍の成績となっている。これ以外の日本株ファンドの中にも、日経平均の成績を上回った日本株ファンドはまだまだ存在する。

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