ACLグループステージ最終節2日目、Jリーグ勢では広島とセレッソが決勝トーナメント進出をかけて戦いました。広島もセレッソも勝たなければならない試合を見事に勝ち切りました。(セレッソは、他会場の結果しだいでは引き分けでもOK)

広島はホームでオーストラリアのセントラルコーストとの対戦です。

広島は千葉がベンチ、佐藤寿人とミキッチはベンチにさえいません。決勝トーナメント進出のために勝つしかない大事な試合のはずなんですが、主力を数人欠いています。ミキッチはコンディション不良と聞いたことがありますが・・・。

広島が主力を数人欠いている原因ですが・・・
・ACL軽視、Jリーグ重視
・セントラルコースト相手にはベストメンバーである必要はない
・実は控えが成長したので、主力と実力差はない
・過密日程でコンディションを予想以上に落としてしまった

さて、どれでしょう?

広島はセントラルコーストが引き気味だったこともあり、ポゼッションを握ってある程度はいい形で攻撃していましたが、ちょっと迫力が無かったですかねえ。雰囲気的には、スコアレスドローかなあという感じでしたが、裏に飛び出した石原を3分前に交代で入ったばかりのグリフィスが倒してしまい、得点機会阻止で一発退場。

塩谷が蹴ったFKは壁に入った山岸に当たって、そのままゴール!(記録は山岸の得点)リードした上に数的優位の広島は、その後は余裕の試合運びで1得点ながらも快勝。広島は決勝トーナメント進出を決めました。Jリーグチャンピオンが敗退とならなくて良かったですね。


そして、セレッソはアウェイで山東との対戦。
前節に南野が退場処分を受けて出場停止。さらにその判定に抗議したポポビッチ監督も退席処分を受けたので、この最終節は指揮をとれません。

セレッソは、理由は知りませんが3バック。3ー4ー3の布陣ですかね。立ち上がりのセレッソは、様子を見ていたのか慣れないフォーメーションの影響かわかりませんが、あまりしっくりきていなかったようです。ちょっと選手間の距離が遠かったですかね。フォルランが孤立気味だったような気がします。

前半18分にDFラインの裏に抜け出したアロイジオを後ろからスライディングタックルをした山下が倒してしまいPK。これをバグネル・ラヴが決めて山東が先制。

リードされたセレッソは、後ろに重かった陣形がやや前がかりになりましたけど、事態は改善できず。時折、山東DF陣の裏を取ることに成功したけれど、シュート精度が悪くて前半は1ー0のまま終了。

セレッソは、いい時のセレッソでは無かったと思いますが、山東のDFラインの裏に隙があるという手応えは掴んだかもしれません。

後半の立ち上がり1分も立たないうちにセレッソのパスワークが炸裂、最後は柿谷が見事なループシュートを決めて同点。山東DF陣は2列目からの飛び出しをケア出来ていないようでした。

さらに後半3分、左サイドからの丸橋のクロスが左サイドから中央に走ったフォルランにしっかりと渡って、セレッソ追加点!後半立ち上がりのわずか3分間で逆転に成功しました。

その後も、守備時には5ー4ー1という布陣でしっかり守るセレッソを山東は崩せずに、得点はそのまま変わらずにセレッソが勝利しました。

Jリーグでも結果が出ていなかったセレッソがこの試合もいい出来とは思えませんでしたが、実力から言ってセレッソの勝利は妥当な結果だと思います。まあ、終盤はちょっとヒヤヒヤしたシーンもありましたが・・・。


これでJリーグ勢として決勝トーナメントには3クラブが進出。決勝トーナメントは、セレッソvs広州恒大、川崎vsFCソウル、広島vsウェスタンシドニーという組み合わせになりました。
アジアでのJリーグの地位を確固たるものにするには、最低でもベスト4に何れかのクラブが残って欲しいですね。

・・・というか、やっぱりACLはいいな。来年はまたACLへ行ってみたいな。