FPが指南する、クレジットカードの賢い使い方と危険な落とし穴

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お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャル・プランナーの筆者が紹介します。

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今回は「クレジットカードの賢い作り方、信用の育て方」。クレジットカードのキャンペーンはよく見かけますが、何に注意してカードを作ればいいのか考えます。あと、信用って育てられるって知ってましたか?

■クレカはどこで作るのがいい?

学生時代に学生向けのクレジットカードを持っていたが、社会人になってどうすればいいか悩んでいる人も多いと思います。

クレジットカードは社会人にとって必須アイテムのひとつです。特にネットで買い物をする場合、クレジットカード番号を入力する必要が多くなりました。また、海外旅行などの場合もあまり現金は持たず出かけて、クレジットカードを使うシーンがほとんどです。

新社会人の選択肢としては「今あるクレジットカード会社に連絡をして(あるいはDMをもらって)学生向けのカードからステップアップする」ことと「新たに社会人としてクレカを作る審査を受けてみる」パターンです。

前者の場合、ほとんどの場合はスムーズに移行できます。学生向けの制限があるクレジットカードではなく、社会人向けのカードとして利用の範囲が広がることになります。

後者の場合、銀行のメインバンクとセットとなったクレジットカードがオススメされたり、家電量販店や駅前などでクレジットカードのキャンペーンをやっていて、クレジットカード作りませんか、と勧誘をされたりします。

■クレカの審査はあなたの「信用力」を見ている

クレジットカード会社はカードが何枚も発行されれば、利用者と利用額が増えて商売が儲かります(買い物した額の一定割合がカード会社の手数料になるほか、金利等の手数料が収入となる)。

しかし、利用をしたがお金を払ってくれない人にカードを与えてしまうと儲かるどころか損をしてしまいます。そこで、「審査」があるわけです。

あなたがクレカを利用して、ちゃんとお金を払ってくれるかカード会社はどこをチェックするのでしょうか。例えば

「定期収入がある(会社に勤めている)」かどうか、

「年収がどれくらいか」

「すでに借金を抱えていないか」

「過去に何度も支払い遅れが起きていないか」

などによって決まります。これらの情報は、本人の申告(申込書類に書く)と信用情報会社にあるデータベースなどからカード会社が総合的に判断し、カードの発行の可否が決まります。

新社会人の場合、信用力はまだまだですが、すでに借金がない限り、将来の伸びしろも考慮してカードを発行してくれることが多いと思います。

逆にいえば、カードを作る絶好のチャンスは新社会人の時期ともいえるわけです。

■最初のクレカはどう選ぶか

最初のクレカについては以下のキーポイントで考えてみてください。

1)メインバンクから引き落としが可能であること……クレジットカードは支払い口座を必ず指定します。給与振込口座と同じにしておけば支払いミスが避けられ、ブラックリスト入りせずにすみます。
『甘く見るとブラックリスト! クレジットカードの“引き落としミス”を防ぐ簡単な方法』[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/20910 ]


2)ポイントが貯まる要素がある……ポイントを貯めるために割高な買い物をするのは論外です。また分割払いで利息を払うとポイント以上に金利が発生します。しかし、ポイントが貯められるならぜひ貯めておきたいものです。たいていのカードは利用に応じてポイントがつきますので条件を確認しましょう。


3)キャッシングやリボ払いばかり強調するところは避ける……クレジットカードの利用は原則一回払いです。それ以外は便利以上に金利負担が重くのしかかってきます。

また、キャッシングやリボ払いも油断すると永遠に返済になる恐れがあります。そもそも利用すべきではないし、カード会社ばかりが儲かる機能です。
『「いつまでも返済が終わらない!」惨事になる前に。FPが教えるクレジットカード・リボ払いの落とし穴』[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10394 ]


一般にカード会社は「○○と○○」のような形で複数のロゴが入ります。UCとVISAとか、セゾンとDCとか、ViewとJCBというような感じです。前者の会社とカードの手続きをすると後者のどのカード会社とつきあうかも意識してみるといいでしょう。同じところで何枚も作るのではなく、異なるところとつきあうことも考えてみてください。

■信用は育てるもの 利用限度額を増やそう

キャンペーンや目新しいサービスが始まったからとクレジットカードを乗り換えていく人がいますが、実はこれはうまくありません。というのも、「信用を育てる」ことができていないからです。

信用というものは育てていくことができます。友達との関係も時間がたつごとに深まっていくように、金融機関との関係も前向きに成長させていくことができるのです。

例えば最初は30万円までの利用限度額であったクレジットカードを利用し、ちゃんと返し続けているとお知らせが届き「限度額は50万円となりました」と案内が届きます。

これはあなたの信用がアップし「50万円までなら使っても返してくれる人」と評価されたということです。40代になる頃には100万円近い利用限度額になることもあります。毎月100万円使うことはまずありませんが、海外旅行のときなどは1枚のカードで最後まで旅行できるでしょう。クレジットカードを使い続ける人にも一定のメリットがあるわけです。

信用を積み重ねたいとき、限度額いっぱいを使う必要はありません。Amazonや楽天で買い物をし、翌月カードでちゃんと払えばいいだけです。信用がランクアップするルールは公開されていませんので、必勝法があるわけではありません。無理のない範囲で使うことが近道です。

ただ、支払いミスをしてブラックリストに載ってしまうと確実に信用アップは遅れてしまいます。ちゃんと支払日には銀行に残高を残しておくようにしましょう。

今手元にお金がなくても買い物ができ、支払いは翌月以降にまとめて行えばいいのはとても便利です。しかし使いすぎで払えないことにならないよう注意も必要です。

社会人となれば自由に使えるお金が増えて楽しい日々が始まります(仕事は大変ですが)。クレジットカードも上手に使って社会人生活をエンジョイしてくださいね。

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