【海上自衛隊カレー】第2食 大注目のイベントで絶品カレー全種食べ比べてみた

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「海上自衛隊のカレーを食べられる!しかも一度に15種類も!」
ということで、4月19日に開催された『第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか』に行ってきました。

開催前からインターネット等で結構話題になっていましたし、マスコミ各社もイベント当日の様子を伝えていましたので、「行ったよ」という方や「ニュースで見た」という方も多いかもしれませんね。

海上自衛隊のカレーは、旧日本海軍の伝統を受け継ぎ、長い航海の間にも曜日感覚を失わない工夫として毎週金曜日の昼食に食べられることで有名ですね。専門の訓練を受けたプロの料理人である給養員の皆さんが腕によりをかけて作ったカレーは非常に美味しく、さらに艦艇毎、基地毎に工夫を凝らした秘伝のレシピが存在するそうです。

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今回のイベントは、護衛艦を初めとする参加各艦の自慢のカレーを食べ比べできるということで、とても貴重な機会ですね。その第1回目は昨年の12月に佐世保で開催されましたが、第2回目の今回は、海上自衛隊の一大拠点である神奈川県の横須賀が舞台です。日本各地から護衛艦が集合訓練のために横須賀地方総監部に集結したのに合わせてのイベント開催だったため、参加する艦の顔ぶれは非常に豪華なものになりました。ただ、当初は参加を予定していた護衛艦「きりしま」が、任務のため参加取りやめになってしまい、とても残念。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

さて、イベント開始が午前9時だったため、私たちはその1時間以上前に現地に到着したのですが、その時点で既に長蛇の列が出来ていました。人気ゲーム『艦隊これくしょん〜艦これ〜』の影響などもあるのでしょうか。『提督』と思しき方々から家族連れまで、実に多彩な層の皆さんが並ばれました。

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会場の逸見岸壁では、接岸したイージス艦の巨体に圧倒されます。各艦色とりどりの旗で雰囲気を盛り上げていました。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

カレーの芳香が漂う中、長時間並ぶことになる訳ですが、そんな入場者を楽しませようと護衛艦の上からラッパの実演を行ってくれました。このラッパは、様々な号令と共に吹かれるものです。

▼ラッパの実演動画

いよいよカレーのブースが近付いてくると、配布されたチラシや立て看板にある各艦のアピールポイントから気になるカレーを4つ選び、それぞれのブースで皿に盛り付けてもらいます。1皿500円でご飯も付きます。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

実にバラエティー豊かなラインナップです。

 横須賀潜水艦部隊:濃厚味わいカレー
 護衛艦「あまぎり」:天霧にくにくカレー
 護衛艦「はたかぜ」:はたかぜ豚カレー
 護衛艦「はるさめ」:Chicken Soup Curry
 護衛艦「むらさめ」:昔懐かし「むらさめ」カレー
 護衛艦「たかなみ」:燃えよ!!スパイシーカレー
 護衛艦「ちょうかい」:ちょうかい特製シーフードカレー
 護衛艦「おおなみ」:おおなみプレミアムカレー
 護衛艦「はまぎり」:豚角煮と野菜のカレー
 訓練支援艦「くろべ」:呉代表カレー
 護衛艦「くらま」:内閣総理大臣喫食カレー
 護衛艦「こんごう」:チキンカレー
 補給艦「ときわ」:ローストビーフカレー
 護衛艦「あしがら」:ビーフカレー
 護衛艦「あたご」:ビーフカレー

各艦のブース周辺では、隊員の皆さんがユニークな仮装などで自分たちのカレーをアピールしてお祭りの雰囲気を盛り上げます。

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私たちは、スタッフで手分けして全種類を確保することが出来ました。

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紙トレイは、裏に参加各艦の写真が印刷されていて、記念品として持ち帰る人も多くいました。

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さっそく試食ですが、結論から言うと全てのカレーが非常に美味しく、一般的な家庭のカレーとは全く違う味です。試食会場は、冷たい強風が吹きつける野外だったためカレーはすぐに冷めてしまいましたが、それでも美味しく食べることが出来ました。全てに共通して言えることは、スパイスが非常に印象的だという事です。決して辛すぎるわけではなく、鋭くも心地よい刺激を与えてくれます。そして旨味。この辺りが各艦の工夫のしどころかもしれませんが、どれも非常に豊かな旨味でした。具に関しても、筋張った硬い肉は一切ありませんでした。限られた予算では決して高い肉は使っていないと思いますが、見事に柔らかく調理されていました。

今回優勝した横須賀潜水艦部隊の「濃厚味わいカレー」は、奇をてらうことなく真正面から取り組んだカレーという感じです。具材の旨味や甘みが濃厚でありながらも非常にバランスよく、その辺りが人気を集めたポイントかもしれません。

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全15種類の中でも異彩を放っていたのが第2位の護衛艦「ちょうかい」特製シーフードカレーでした。唯一のシーフードカレーだったのもありますが、海老らしき魚介の濃厚な旨味は非常にインパクトがありました。

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一方第3位、護衛艦「くらま」の「内閣総理大臣喫食カレー」は名前が特徴的ですね。3年に一度行われる海上自衛隊の一大行事「観艦式」では、内閣総理大臣が護衛艦に乗り組み艦隊や航空機部隊を観閲するのですが、「くらま」はその内閣総理大臣が乗り組む「観閲艦」を務め、その際に供されたのがこのカレーだそうです。上品さを感じる旨味豊かなカレーで、「いつも食べているカレー」をコンセプトにする艦もある中、「くらま」は高級感を漂わせていました。

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横須賀市長賞に選ばれた護衛艦「こんごう」のチキンカレーは、チキンをワインで煮込んだそうで、バターの風味もよく感じられるまろやかなカレーでした。ちなみに「こんごう」は、昨年度の「給食優秀艦」だそうです。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

第2位、第3位、横須賀市長賞を受賞した3艦は、実は全部佐世保からやって来た護衛艦でした。どうやら今、佐世保にはすごい給養員が集結しているようです(笑)

その他、印象的だったのが、護衛艦「はたかぜ」の「はたかぜ豚カレー」です。盛り付ける際に、チーズをバーナーで炙って溶かすという手の込んだカレーでした。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

また、すっきりとした味わいでチキンの旨味がよく感じられたのが護衛艦「はるさめ」の「Chicken Soup Curry(チキンスープカレー)」でした。私個人としては、とても好きなカレーでした。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

補給艦「ときわ」のローストビーフカレーは、ローストビーフの歯ごたえがよく、普通のビーフカレーとの違いがよく出ていました。

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多くの皆さんが結構真剣な表情で食べ比べされていて印象的でした。そして、それぞれが一番気に入ったカレーに1票を投じました。

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会場の脇では、護衛艦「こんごう」と護衛艦「あしがら」が公開され、見学することが出来ました。こちらが第1目標だった来場者もあったようです。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

護衛艦の上から眺めてみると、広い桟橋は人で埋め尽くされています。

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会場内にいた私たちは知る由もありませんでしたが、あまりにも人が詰めかけたため、午前中にはカレーが完売し、入場も規制されるという事態になっていました。カレーは、当初予定されていた6,000食のほか、各艦に残っていた1,200食も提供したそうですが、11時頃には完売だったとのこと。

第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか

会場の外は、カレーを食べられないにもかかわらず、入場が再開されるのを待つ人々で溢れていました。そして予定より2時間繰り上げて13時30分には、入場終了となりました。
非常に注目度の高いイベントだった上に人口密集地域である首都圏での開催ということで、主催者側の予想をはるかに超えた人出だったようです。

なお、海上自衛隊呉地方隊のホームページによりますと、7月に『海上自衛隊カレーフェスタ』というイベントが広島市内で計画されているようです。
どのようなイベントになるのかはまだ分かりませんが、お近くの方は注目されてみてはいかがでしょうか。

※取材したカレーは、取材許可を得た上で一般の方同様列に並び確保しております。また購入費も編集部にて支払っております。
※写真に15番のカレーが2種類あるのは「甘口」と「辛口」です。

(文:Dacho/写真:咲村珠樹)