20日、安倍晋三首相が読売テレビのバラエティ番組「たかじんのそこまで言って委員会」に出演し、一部メディアが報じている政府の「移民計画」を否定した。

番組からの様々な質問に、「○」「×」「△」の札を上げて意思を表明した安倍首相。「日本の国力を維持するためには移民の受け入れも必要だと思う」との問いには「×」の札を上げた。

安倍首相は「だいぶ誤解があるんですが。政府で『20万人の移民計画』ということを考えているということは、全くありません」と説明し、一部メディアによる「毎年20万人の移民を受け入れる計画を政府が本格的に検討し始めた」との報道を否定した。

また「移民の国」の例としてアメリカ合衆国を挙げ「その国にどんどん海外から人々がやってきて、その国の一部をなすようになっていくということなんですが。それは取りません」と断言。

その上で「一方ですね、人口が減少していく中において、いろんな生産現場において人手不足になっていくことは間違いがありません」と国内の労働力不足を改めて指摘し、解決法として外国人研修・技能実習制度を抜本的に改革する考えを示した。

続けて安倍首相は「それは移民政策ではなくて、3年とか5年とか(外国人の滞在)期限を切って」「(外国人が)技能を実習しながら、しかしそこで大切な仕事・役割をしていく」と、あくまで限定的な滞在であることを強調。「現場のニーズに合わせながら、あるいはそこで人権侵害が行なわれないようにすることも大切ですから」と、慎重に行なっていく考えであることを明かした。また「移民を受け入れてきた多くの国々がですね、様々な摩擦が起こって、入ってきた人々も、そこにいる人々も不幸な出来事がたくさん起こっていますから」などと語り、他国の前例を参考にしながら検討する考えを明かした。

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