試合 :ブンデスリーガ 第31節
開催日:2014年4月19日
結果 :ボルシア・ドルトムント勝利
スコア:「4−2」
得点者:ヨイッチ 岡崎慎司 レヴァンドフスキ 岡崎慎司 ピシュチェク ロイス


【 マインツ 】

FW          岡崎慎司
MF  チュポ・モティング    マリ    ポスペフ
MF       ガイス   モリッツ
DF ディアス ノヴェスキ  ブンガート  ベル
GK          カリウス

前半6分にヨイッチの得点でドルトムントに先制点を奪われたマインツだったが、前半14分に岡崎の得点で同点に追い付く。中央から少し左寄り、マリからのボールを受けた岡崎が右足でシュートを放ち、コースはゴールの左に外れていたが、そのシュートがフンメルスの足に当たってゴールマウスへと飛んだ。この試合では、それが守備的な意図だったのかどうか、いつもは右SBでプレイしているポスペフが右SHの位置に入っていて、システムも、2列目の左寄りにマリ、2列目の右寄りにモリッツ、という「4−1−4−1」のようにも見えたのだが、この岡崎の1点目のシーンでは、左起点の右展開という狙いのようなものが少しだけ見えた。

しかし、前半のトータル的には、攻守においてポスペフのSH起用というのは機能しておらず、守備でもドルトムントの左サイドを封じる事はできていなかったし、「4−1−4−1」のようにもなっていたのでカウンターを受けた時には後ろが「4−1」になってやられてしまっていたし、攻撃でもポスペフがボールに触る機会はほとんど無かった。それならばいっその事、3バックというか5バックにして、「5−3−2」や「5−4−1」のようにした方が良かったような気がする。あるいは、モリッツやマリではなくソトを使い、左の2列目にソト、右の2列目にマリ、という形にするか、左から、ソト、ガイス、モリッツ、という3ボランチ気味にするか、という形にした方が良かったような気がする。

FW          岡崎慎司
MF  チュポ・モティング    マリ    パーカー
MF       ガイス    サラー
DF ディアス ノヴェスキ  ブンガート ポスペフ
GK          カリウス

前半18分に2点目を奪われ、スコア「2−1」とビハインドとなったマインツは、後半スタートからパーカーとサラーを入れて上記のような布陣に変更。そして、後半8分、バックパスを奪った岡崎が2点目を決めてマインツが再び同点に追い付く。しかし、上記のような布陣に変えても大きく良くなる事はなく、後半11分にはセットプレイから3点目を奪われてしまうと、後半33分にもPKを取られて(ブンガート退場)マインツは4失点目。という事で、岡崎は2得点したが、試合結果はスコア「4−2」でマインツの敗戦、という事になった。攻撃はク・ジャチョルではなくマリを使うようになってから良くなっているが、やはり優勝争いに参加するためにはもう少し守備力を上げる必要があると思う。

岡崎については、これで今季13得点という事になり、ドルトムント時代の香川の得点数に並んだ事になる。贅沢を言えば、もう少しコンスタントに得点を取れれば、とは思うが、1試合2得点を5回というのは素晴らしいと思う。FWとして起用されるようになった事。多くの選手がまずは岡崎を見てくれる事。そして、岡崎がプレイの質を高めた事。シュツットガルトからマインツに来た岡崎が得点を取れるようになったのは、主にその3つの理由によるものだと思うが、とにかくW杯へ向けても岡崎のパフォーマンスが良いのは心強い。1トップ候補である柿谷と大迫は苦しんでいるので、どこのポジションで起用されるにしても、やはり岡崎の得点力はありがたい。残りの試合でも得点を取って、最終的には15得点ぐらい取ってくれると嬉しい。