米テキサス州の双子男児、誘拐犯から弟を守る。写真は『KSAT News』が公開

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米テキサス州でこのほど、運転席の母親がちょっと車を離れたすきに、3人の男児が車ごと誘拐されるという事件が発生した。しかし7歳の双子の兄2人は必死に抵抗。これにより男は誘拐を断念し、警察も2人の勇敢さを大きく称えている。

米テキサス州サンアントニオで今、誘拐犯を撃退したお手柄の7歳男児2人が話題になっている。2人はルイス&ルチウス・ロサーダ君という双子。母親のルチアさんが、この2人とまだ1歳の男の赤ちゃんを車に乗せ、教会に向かおうとしたところでその誘拐事件は起きた。エンジンをかけるも、赤ちゃんの哺乳瓶を持ち忘れていることに気付いたルチアさんは、車を離れて自宅へ。そのちょっとした隙に突然ひとりの男が運転席に侵入。車を発進させて3人の誘拐を試みたのであった。

それに慌てて応戦したのがルチウス君とルイス君。テキサス州のメディア『KSAT News』のマイクに、「気が付いたらその男を必死で蹴っていた」、「僕はその男をヘビのおもちゃで叩いてやった」と語っている。7歳児2人の無我夢中の体当たりと絶叫を続け、犯人はついに誘拐を断念。自宅から16kmほど離れたラス・パルマスの路上で男の子たちは解放され、サンアントニオ警察に保護されて母ルチアさんの元へ。勇ましい息子たちが誇らしいと感涙するルチアさんは、「ヘビのおもちゃは気持ち悪くて買い与えたくなかったのですが、それもこれも神様の思し召しとしか思えません」とも語っている。

ウィリアム・マクマナス署長は「大変立派な息子さんたちです。犯人は30代半ばで以前からその付近をうろついていたようです」と話し、さらなる情報収集に努めて犯人検挙を急ぎたいとしている。

※ 写真は『KSAT News』が公開
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)