【続・東京マラソンへの道】中島彩「グアムで見た衝撃のRUNスタイル」
市民ランナー・中島彩の「続・東京マラソンへの道」
みなさん、こんにちわ! 『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。先週、私は、「グアムインターナショナルマラソン2014」に参加してきました。AKB48のみなさんも参加して話題となっていたので、ニュースで大会を知った方も多いのではないでしょうか。ひさびさにリゾート地で走ってきましたが、今回もとっても面白いことがありましたよ! ということで、今回のテーマは、「RUN×グアムマラソン」。気温30度近いグアムだったので、ひと足お先に真夏のRUN対策もお届けします!
☆常夏のグアムは日焼け止めクリームが豊富!
東京からグアムまで4時間弱。そんなアクセスの良さもあって、日本からは1000人近いランナーが大会に参加していました。グアムインターナショナルマラソンは今回で2回目。まだ歴史は浅いのですが、その人気ぶりは有名なマラソン大会に負けていません! 私にとってリゾートマラソンは、サイパンに続いて2度目。常夏の島に前日入りした私は、青い海を目にして大興奮です! さっそく私は、マラソンエキスポ会場でゼッケンを受け取ったあと、散歩がてらスーパーへ買い出しに向かいました。
私がマラソン前日にスーパーで購入したのは、「日焼け止めクリーム」と、「ゆで饅頭(まんじゅう)」。グアムのスーパー内を見て回っていると、なんと、「SPF(紫外線防御指数)110」の日焼け止めクリームが売っていたんです! 日本では、指数が高くてもSPF50の日焼け止めクリームしか見たことがなかったので、思わず大興奮してしまいました。私たち市民ランナーにとって、紫外線対策は必至です。SPF110のクリームが近所のスーパーでも売っているのは、常夏のグアムならではですね。もちろん、大量に買い占めましたよ(笑)。ただ、日焼け止めクリームは自分のお肌に合う、合わないがありますので、腕の内側などで皮膚テストをして異常がないか確認してくださいね。
今回、私が参加した部門は、21キロのハーフコース。スタートは日の出前の朝4時半です。前日は17時ごろにベッドに入り、夜中の午前1時に起床。眠気をゆっくりと覚ましながら、レースの準備に取り掛かりました。ただ、深夜に起きてビックリしたのは、グアムの気温です。夜中だというのに、気温は28度。日本ではようやく春らしい陽気になってきたばかりなので、かなりの蒸し暑さを感じます。ひさびさに夏バテの感覚を思い出しました。
そんなとき、私にパワーを与えてくれたのが、「ゆで饅頭」です。昨年、サイパンマラソンに参加したときはあまりにも気温が高かったので、なかなか食欲が湧いてこなかったんです。日本から持参した好物さえも進まないほど、暑さで内臓が弱ってしまう経験をしました。大好きなパスタも味がしつこく感じたり、油っぽいような気がして、身体が受け付けてくれません。ただ、そんなときに唯一、私にピッタリだった食べ物が、ゆで饅頭でした。身体が元気なときは何でも食べられますが、暑さで内臓が弱ったときにどういう食べ物なら受け付けるのか、みなさんも事前に知っておくと、とても助かりますよ!
☆真夏なのに長袖・長ズボンでマラソン?
さて、ゆで饅頭でエネルギーを摂取した私は、準備も完了してスタート地点へ。もちろん、まだ夜は明けていません。グアムの日の出は、4月なら6時過ぎだそうです。そして、準備運動をしっかりして、滴(したた)る汗を拭くためのタオルを首に巻き、いざスタート!
グアムマラソンは、最初と最後の5キロにアップダウンがあるだけで、比較的フラットなコースです。まず、肝に銘じたのは、水分補給を小まめに摂ることでした。南の島でマラソンを完走するためには、十分な給水が欠かせません。すぐに大量の汗が吹き出てくるので、思っているよりも早く脱水症状になるからです。普段は5キロごとの給水で大丈夫な私ですが、グアムでは2.5キロごとに必ず飲み物をもらいました。
ただ、せっかくグアムまでやってきたので、給水所ばかり目指して走るのはもったいない! 私は周囲の風景を楽しみながら、グアムマラソンを満喫しようと思いました。走っていて面白かったのは、地元の方々の破天荒(?)な応援です。まだ夜が明けていないのに、たくさんの地元住民の方が沿道に駆けつけ、声援を送ってくれました。街灯だけでは暗いと思ってくれたのか、わざわざ照明器具を準備してコースを煌々(こうこう)と照らしてくれていたんですよ。さらに、普段は寝ているだろう時間なのに、スピーカーを自宅から持ち出して、爆音で演奏して応援してくれるではありませんか! その迫力たるや、ちょっと日本では体験したことがありません! おかげで、とっても元気になりましたよ!
そんなグアムならではの応援で気分良く走っていると、ちょっと風変わりな人と出会いました。こんなにも暑いのに、ランニングシャツ&短パンではなく、長袖・長ズボン。そして、上下の服とも迷彩柄......。そう、どうやらその方は、アメリカ軍の軍人さんでした。
しかも、大きなリュックを背負いながら走っているのです。興味を持った私は、さっそく軍人さんに話しかけました。「どうしてそんな大きな荷物を持っているのですか?」と訊ねてみると、「こういうスタイルのトレーニングなんだよ。僕は10キロの荷物だけど、僕のリーダーは20キロのリュックを背負っているよ」とのこと。これにはビックリですよね! 同じマラソン大会に出ているのに、まるで別の競技のようです。誰よりもキツい状況にもかかわらず、笑顔で他のランナーの方に挨拶しながら走る姿を見て、なんだか頼もしく、そしてカッコ良く見えました!
想像を超える応援に、まさかの軍人さんのトレーニング......。グアムのパワーに圧倒されながら、2時間ちょっとで絶景の朝焼けとともにゴール! 朝日が昇ったタイミングでフィニッシュゲートを通過する体験も初めてでした。地球のパワーを全身に浴びたようで、とても幸せな気分になりましたよ!
【今週のRUN日記】
4月12日(土) 5キロ @グアム
4月13日(日) 21キロ @グアムマラソン
4月14日(月) 6キロ @グアム
4月15日(火) 10キロ @グアム
4月16日(水) 12キロ @グアム
4月17日(木) 休足日
4月18日(金) 5キロ @港区
今週の走行距離は、59キロ。グアムマラソンを完走した翌日以降も、グアムの絶景を楽しみながら走り回った1週間でした。暑くなる前に走ろうと思い、朝の4時半には起きていたので、早起きの習慣が身につきましたよ。新鮮な空気をいっぱい吸いながら、朝日とともに走ると気分は最高です! 日本に帰ってきても、早起きRUNを続けられればいいんですどけね(笑)。
LET'S RUN WITH ME!!
今日までの練習の様子は、ブログをチェックしてください!→中島彩オフィシャルブログ「走ろう!彩と。」
【profile】
中島彩(なかじま・あや)
1987年8月1日生まれ、大阪府寝屋川市出身。慶應義塾大学法学部卒。元東海テレビ報道スポーツ局。現在はキャスト・プラス所属のフリーアナウンサー、タレント。身長158センチ。趣味はマラソンの他に、政治研究。TBS系列「オールスター感謝祭13春」出演。テレビ神奈川「ハマナビ」リポーター。週刊プレイボーイ(集英社)の電子写真集「ケータイ週プレBook」より、初のグラビア写真集『あぶない女子アナ』が絶賛発売中!
中島彩●文・写真 text by Nakajima Aya