例年、3月から4月は、クレジットカードの入会キャンペーンが増える時期。新年度のスタートとともに、新入社員を含め、転勤や異動などで新生活が始まる人が多い、という背景がある。ただ、今年は例年とやや様相が違う。クレジットカードのキャンペーンは少なくはないのだが、目立っているのは電子マネーのキャンペーンだ。

 いちばん積極的なのは『楽天Edy』。昨年から、楽天カードでチャージをするとチャージポイントが付くというキャンペーンを不定期に実施しているが、この4月からも、「チャージ金額200円ごとに最大2ポイントプレゼント」を行なっている。チャージの方法はいくつかあり、還元率が1%となる2ポイントが付与されるのは、楽天e-NAVIで登録をしてからチャージをするパターン。このキャンペーンは6月30日までを予定している。

 これ以外にも、楽天e-NAVIで「いつでもEdyチャージ」の登録をして、3000円以上チャージすると楽天スーパーポイントを500ポイントプレゼントしたり、楽天Edyを初めて使う人向けにキャンペーンなどを実施している。

 楽天Edyで特に注目したいのが、楽天スーパーポイントとの相互交換だ。7月1日9時59分までの期間限定ながら、楽天Edyと楽天スーパーポイントが1対1の等価交換ができるようになっている。わざわざ楽天Edyから交換する人はあまりいないだろうが、楽天スーパーポイントを楽天Edyとして使えるメリットは大きい。

 実は、楽天Edyは、プリペイド型の電子マネーとしては利用できる店舗数が最も多い。楽天スーパーポイントが、楽天Edyが使えるリアルの街ナカで使えるようになれば、ポイントサービスとしてのユーザーの利便性はグッと高まる。一気に、TポイントやPonta(ポンタ)といった「共通ポイント」に並ぶ存在となる可能性がある。なお、この交換には、楽天スーパーポイントのうち、期間限定ポイントや提携先からの交換ポイントなどは含まれていないことに注意。ぜひ、恒久化して欲しいサービスだ。

【松岡賢治のマネーtab】この春は“電子マネー”がお得!

 プリペイド型の電子マネーの中で、月間利用件数のトップとなっている『nanaco』も複数のキャンペーンを同時進行している。セブン-イレブンの店舗でnanacoで支払いをすると、通常は100円(税抜)につき1ポイント付与されるが、4月30日までは、さらに100円(税抜)につき1ポイントが上乗せされる(ポイント還元率は合計2%)。同様のポイントの上乗せは、デニーズ、ファミール、ファミールコートでの利用でも受けられる。上記以外では、「nanacoカード」や「nanacoモバイル」の新規登録で、ポイントがもらえるキャンペーンを実施している(※いずれも期間は4月30日まで)。

『WAON』は、イオン・グループ各店舗(一部専門店などは対象外)での支払いに利用すると、通常200円(税込)ごとに1ポイントもらえるWAONポイントが3倍になる。通常のポイント還元率は0.5%なので、このキャンペーンでの還元率は1.5%になる計算だ。期間は5月6日までとなっている。また、所有者情報登録を行なっていないWAONカードを持っている人が、WEBに記名登録をするとWAONポイントがプレゼントされるキャンペーンもある(4月30日まで)。

 これまで紹介したキャンペーンと比べると、やや地味な印象があるのは『Suica』。モバイルSuicaにクレジットカードを登録して新規入会した人を対象に、モバイルSuicaチャージ1000円分をプレゼントするなど、モバイルSuicaの新規ユーザーに特化した内容だ(EASYモバイルSuica会員で、クレジットカードを追加登録した人にも1000円分をプレゼントする。いずれも4月30日まで)。金額は大きいだけに、条件に該当する人は、このタイミングで登録をしておきたい。

 キャンペーンは控えめだが、Suicaは、なんといってもチャージポイントが最大で1.5%になるのが魅力。このチャージポイントの還元率が維持される限り、派手なキャンペーンを打たなくても大丈夫、ということなのかもしれない。

 電子マネーは、使い方がカンタンで、確実に爐得瓩砲覆襦消費税が8%になって、改めて感じる小銭のやりとりの煩わしさもない。複数の電子マネーを用意して、使える場面では必ず使うようにできるといいだろう。

文/松岡賢治

マネーライター、ファイナンシャルプランナー/シンクタンク、証券会社のリサーチ部門(債券)を経て、96年に独立。最新刊に『人生を楽しむマネー術』(共編著)。