いよいよ新年度。3月に定年退職し、「虎の子」の退職金を手にした人も多いだろう。退職金で資産運用を考えている人にとって、株や債券などの運用をプロにお任せする「投資信託」は、人気商品の一つだ。

 それでは、どういった商品を選べばいいのか。

 取材を総合すると、最低限の選ぶポイントとして、(1)新しくつくられた投信ではない(2)運用の期間が無期限(3)販売手数料が無料もしくは固定(4)分配金を全額投信に回している(5)少額から自動積み立てができることだ。

 具体的な投信について、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子氏に聞くと、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the year 2013」というランキングが参考になるという。実際に投資をしている個人投資家などが選んでいる。竹川氏は運営委員に名をつらねる。

 トップ10の詳細は下にまとめた。1位は、日本の投信ではなく、米国のバンガード・グループが運用し、米国の証券取引所に上場するETF(上場投信)だ。楽天証券やSBI証券などのネット証券で購入することができる。2位は、ニッセイ日経225インデックスファンド。インデックスファンドとは、主要な株価指数などに連動する投信のことだ。3位は、鎌倉投信の結い2101。鎌倉投信は、証券会社や銀行を通さずに、個人投資家に投信を直接販売している。セゾン投信も同様だ。

 竹川氏が言う。

「トップ10には、結果的に低コストのインデックスファンドや、どのように運用しているかを丁寧に説明している投信が入っています。長期で保有するのであれば、やはりこうした視点は重要でしょう」

<投信ブロガーが選んだトップ10>
※順位、名称、基準価格、運用会社の順で記載
※基準価格は4月11日時点

1位:バンガード・トータル・ワールド•ストックETF(VT)/58.49ドル/バンガード・インベストメンツ・ジャパン

2位:ニッセイ日経225インデックスファンド/1万4631円/ニッセイアセットマネジメント

3位:結い2101/1万3897円/鎌倉投信

4位:外国株式インデックスe/1万6264円/三井住友トラスト・アセットマネジメント

5位:ひふみ投信/2万2764円/レオス・キャピタルワークス

6位:ニッセイJリートインデックスファンド/1万1198円/ニッセイアセットマネジメント

7位:EXE−i グローバル中小型株式ファンド/1万1266円/SBIアセットマネジメント

8位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/1万1513円/セゾン投信

9位:SMTグローバル株式インデックス・オープン/1万1606円/三井住友トラスト・アセットマネジメント

10位:eMAXIS 新興国株式インデックス/1万2583円/三菱UFJ投信
 
週刊朝日  2014年4月25日号より抜粋