YouTubeでの総再生回数2億回超えの人気ユーチューバー、MEGWINさん。はたして彼はいくら稼いでいるのか?

写真拡大

『YouTube』に動画を投稿する「YouTuber(ユーチューバー)」。再生回数の多い人気ユーチューバーのなかには、「YouTubeパートナープログラム」という“動画版アフィリエイト”を利用してお金を稼いでる者もいる。

ウワサでは、年収ウン千万円の“カリスマ”もいるというが? そこで、9年前からおバカ動画を毎日アップし続け、総動画数3000本オーバー、総再生回数2億回超えという驚異の動画職人、MEGWIN(メグウィン)さんに話を聞いた。

「僕、もともとは芸人だったんです。でも、鳴かず飛ばずで、公園の水道で体を洗うほどの極貧生活。それで芸人をやめて、何かほかのことをやろうと思ったのが9年前の27歳の頃。で、その当時、芸能人ブログがはやってたんですが……アイドルとかのブログって超つまんなかったんですよ! 『おはよう』『おやすみ』『今日はこれを食べました』とか、どうでもいいことばかり書いている(笑)。それを見て思ったんです。笑えるコンテンツを毎日アップしていったら面白いかも。でもって、次の時代は静止画ではなくて動画だなと。ちなみに現在、動画投稿3000本で絶賛ギネス申請中です!」

それにしても、9年間毎日、動画をアップってスゴいですね。

「毎日って自分で課したハードルなんですけど、これがけっこうしんどくて(苦笑)。今はスタッフ含めて4人で作ってるんですけど、毎日アップするために3日に1日くらい一気に2、3本の動画を撮る日を設けて、あとはひたすら編集作業。編集だけに丸1日かかることもありますから。だから、どんなネタを投稿するか、四六時中考えてますよ。例えば、100円ショップに買い物に行っても、何か動画のネタに使えないかなとか。身の回りでネタ探しをしています」

最近でこそ旅モノの動画も増えているが、MEGWINさんといえば、輪ゴムを使ってバンジージャンプしたり、大きなブルーシートで空を飛ぼうとしたり、身近なものを使い、体を張った動画が多い。やっぱり、人気ユーチューバーになるには、体を張ったおバカ動画を投稿するのが近道なのか?

「いやいやいや! 絶対やめたほうがいいですよ。僕は好きでやってるだけで、ユーチューバーとして稼ぐ方法論としては絶対、間違ってます! 死にかけたりする苦労に対する費用対効果はめちゃ低いし、何よりこういう危険な動画はタイアップしたり、スポンサーになってくれるかもしれない企業さんが思いっきり嫌いますから(苦笑)」

で、気になる年収のほうですが……?

「ホントはもっとお金も欲しいんですけどね。スタッフと4人で作っているからってのもありますが、たぶん世間が思ってるほど僕はガッポガッポ稼げてるわけじゃないんですよ。マジで同年代のサラリーマンより少しだけもらえてる程度。まあ、動画で食えていけてるだけでも、ありがたい話だけど(笑)」

動画投稿という“本業”だけでは、さすがに年収ウン千万はムリというのが結論。動画制作の苦労を考えたら、好きでなければユーチューバーはやっていけないようだ。

(取材/昌谷大介、千葉雄樹[A4studio]、撮影/五十嵐和博)

■週刊プレイボーイ17号「カリスマ『ユーチューバー』の画面には見えない生態!」より