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5人のプロ将棋棋士がコンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第3回将棋電王戦」の第5局・屋敷伸之九段 対 ponanzaの対局が12日、東京・将棋会館で行われた。

最終局となった第5局は、12日21時45分、「将棋電王トーナメント」1位の将棋ソフト・ponanzaが屋敷九段に勝利し、ソフト側が4勝目をあげた。第4局の時点で負け越しが決まっていたプロ棋士側の通算成績は1勝4敗。昨年の「第2回将棋電王戦」の1勝3敗1分の成績を下回る結果となった。将棋は、ponanzaの駒得か、屋敷九段の駒の働きかという主張のぶつかり合いとなり、コンピュータは後手を、プロ棋士は先手を支持し意見が分かれる難解な戦いが続いた。最後はponanzaが先手玉を押しとどめ、寄せ切って勝利した。手数は130手で、消費時間は屋敷九段が5時間、ponanzaが4時間51分。

終局後の会見で屋敷九段は「どこまでいっても難しい将棋でした。(ソフトは)終盤が相当強い感じがしました。方針に悩んでいました。(ponanzaは)独特の迫り方があり、難しい終盤戦でした」と対局を振り返り、「終盤で何手か間違えてしまったので、敗戦は仕方がないと思います。どのソフトもレベルが上がっていて強い。なかなか厳しい結果です」と肩を落とした。ponanzaの開発者・山本一成氏は「お互いねばってもう一試合という流れになったら難しい将棋になったと思います。将棋の内容はかなりの熱戦だったと感じていますし、(勝ちは)うれしいことです。電王戦を通じて色々なソフトウェアがあることを皆さんに知っていただけてうれしく思っています」と話した。

3月15日から約一カ月にわたって行われた「第3回将棋電王戦」は、「将棋電王トーナメント」上位5つのソフトと、現役のプロ棋士5人による団体戦。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに5時間となる。第2回とのルールの大きな変更点は、「持ち時間が各5時間(チェスクロック方式)」「ソフト側の統一ハード(コンピュータ)の使用」「ソフトの事前提供」の3つ。また、対局におけるソフト側の指し手は、デンソーの子会社であるデンソーウェーブのロボットアーム「電王手くん」が導入された。

なお、「第3回将棋電王戦」の模様は動画サービス「ニコニコ生放送」で生中継されているが、第5局の視聴者数は60万人を突破している。