「かき氷コレクション」でかき氷を求める列

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 ここ数年つづく猛暑の影響か「かき氷」への注目度が年々、高まっている。夏だけでなく一年中かき氷を楽しむ人も増えており、通年販売する専門店も次々とオープンしている。行列をつくってでも食べたいと言われる有名店のかき氷を一度に何種類も食べられるイベント「東京かき氷コレクション2014春」が東京・台場のTOKYO CULTURE CULTUREで4月5日に開催された。

「過去のアンケートから、平日ではなく週末に開催してほしいという意見が多かったので初めて週末に開催したのですが、昼の部のチケットが発売開始20分で売り切れました。これほど、かき氷が好きな方に待っていただいていたのかと思うと嬉しいですね」(代表・小池隆介さん)

 本当に美味しいかき氷を多くの人に知ってもらい、四季を通して楽しめるスイーツであることを伝えるために始まった「かき氷コレクション」も2012秋・冬に始まり今回が第3回目。夏には行列ができる人気店というだけでなく、中部や関西など広範囲からの参加店など、実際に食べ歩くと時間がかかる様々なかき氷が一か所で味わえるイベントはなかなかない。有名店の味を一度に何種類も味わえるため、さらにプレミア化したイベントとなった。

 参加者は受付で3種類の無料券を受け取り、中央ステージで無料ぶんのかき氷と引き換え。イベント開始1時間後から有料券(500円)が販売されると、4個目、5個目のかき氷を食べるために買い求める人が続いた。

 ステージ上でそれぞれの店舗がかき氷をつくり、受け取った参加者は崩れないようにそろりそろりと席へ運ぶ。スマホやデジカメで熱心に写真と撮ってから嬉しそうにかき氷を食べる来場者へ向けて「TwitterやFacebookなどで『#かきコレ』でつぶやいてくださいね」と司会者が呼び掛けるが、食べるのに集中しすぎていてその暇がない様子。ハッシュタグ検索すると、イベント終了後や翌日のつぶやきが目立つほどだった。

 かき氷を4杯も5杯も、食べられるはずがないと思われるかもしれないが、適温の氷を削ったものであれば天然氷でも機械氷でも頭がキーンとするようなことはないそうだ。最近は、オリジナルのシロップを各店舗が開発し、使われる食材も果物やお茶、お菓子だけでなく紅イモ、トマト、アボカドなどが加わり、彩りが鮮やかなものも登場している。

 夜の部開始から1時間を過ぎたあたりで、イベント会場では司会者から珍しい告知がされた。

「本日の豚汁とカレーうどんが売り切れました」

 夕食どきということもあったためか、かき氷を食べる合間に暖かい食事を頼む人は開始時間から多く見られたが、イベントスペース側が想定する以上に豚汁とカレーうどんが注文されたのだ。まるでアスリートのように冷たいものと温かいものを交互に口にして緩急をつけ、お腹が冷え過ぎない最適な状態で、少しでも多くの種類のかき氷を味わおうというイベント参加者の意気込みが垣間見えた。

「これまで『かき氷コレクション』は東京だけで開催してきましたが、地方で開催できないかという話もあがりはじめました。かき氷はゴールデンウィークからがハイシーズンで、人気店に行列ができ始めるのもその時期からです。かき氷の専門店も各地に増えてきていますし、今年もかき氷の世界はさらに盛り上がる予感がしています」(前出・小池さん)

 4月1日には六本木に終夜営業するかき氷バーが開店した。夏場だけでなく通年でかき氷を提供する店も増えている。厨房用具・調理道具部などを扱っている代理店によれば、以前は氷削機が売れるのは春先からだったが、最近は真冬でも注文が入るのだという。かき氷をめぐる業界が盛り上がっているのは間違いなさそうだ。