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●ただでさえ天使のミクさんが仏像になった「ニコニコ超会議3」の「まるなげひろば」に出展される「作ってみた」作品が5日、ドワンゴ本社にて先行展示された。段ボール建築やイルミネーション自転車ホイール、シルバークラフトなど、ニコニコ動画ユーザーらしいユニークでバラエティに富んだ作品を一足先に見ることができたので、特に気になったものを紹介していこう。

その前に簡単に説明しておくと、ニコニコ超会議3とは、ニコニコ動画のすべてのジャンルが一堂に会する一大イベント。2012年から毎年幕張メッセを貸しきって開催されており、今回で3回目となる。今年は4月26日、27日の2日間にわたって開催される。「まるなげひろば」は前回のニコニコ超会議2での「ニコつく」「超ニコニコ技術部」「超多目的スペース」「超ユーザー企画」「超クリエイターズサミット」が集結したエリアであり、主に「ニコニコ技術部」や「作ってみた」カテゴリで活動しているユーザーが作品を展示する場となっている。

電子工作が盛んな「ニコニコ技術部」だが、実はアナログな作品もたくさん投稿されている。今回出展する中でまず目を引いたのが、「木彫り初音ミク」だ。作品名の通り、木を彫って初音ミクが形作られており、細かい部分までこだわった造形の美しさに驚嘆する。これはぜひ実際に実物を間近で見てもらいたい。

動くファミコン。……と言ってもピンとこないと思うが、要するにファミコンをラジコン化した作品である。普段はサラリーマンをしているという作者が土日に電子工作に挑戦した結果、誕生した。実際にコントローラーを触らせていただいたが、ボタンの押し加減とファミコンの動く大きさがきちんとマッチしており、本物のラジコンかのごとく自由自在に操れるのには感心した。

こちらはファミコンカセット。ではあるが、実は端子部に息を吹きかけるとハーモニカのように音が鳴るよう改造されている作品。出てくる音は本物のファミコンの音源を使用しており、それぞれのゲームソフトの効果音が再現されている。子どもの頃、ファミコンの端子部をふーふーした思い出から考案した作品ということで、発想力と技術力に脱帽だ。

思わず、「なんでそれを作った!?」とツッコミを入れたくなる"技術の無駄遣い"案件。パッと見だと何やら物々しい機械だが、実は某たけのこの形のお菓子と、某きのこの形のお菓子を画像認識で判断し、自動的に仕分けてくれるというしょーもない(褒め言葉)マシンなのだ。やっていることはすごいのに、とてつもなくくだらない。そこがニコニコらしくてとても楽しい。

くだらないといえばこれ。レゴで作ったトイレットペーパーホルダーだ。それだけでもすごい作品だが、ここで終わらないのがニコニコ技術部。なんと、トイレットペーパーの残量を計測してくれる残量メーターと、トイレットペーパーをカラカラと引き出すスピードを測定する速度計がついているのだ。速度計といっても仕組みはアナログで、遠心力で回転速度を計測する「ワットの調速機」という仕組みを用いている。レゴの万能さはもちろん、作者の発想力に驚かされる。

これは一目見てそのすごさが伝わるだろう。しかもこの松本城、すべて段ボールでできているというから衝撃だ。たしかによく見ると段ボールを半分にしたときの波打っている部分が瓦に見えなくもないが……それをこのクオリティで実際にやってのける技術力と継続力は並大抵なものではない。同作者による他に作品としては「平等院鳳凰堂」があり、こちらもおそるべき完成度だ。もはやどこの美術館に飾ってあってもおかしくない芸術作品に思える。これも超会議でぜひ至近距離から細部までじっくり眺めてみてほしい。

●ペダルをこいで自転車を回すと、イルミネーションでイラストが出現する「痛自転車」大物で驚かされたのはこちら。「痛自転車」だ。といっても自転車そのものにアニメのキャラなどをプリントしているのではなく、ペダルをこいで自転車のホイールを回すと、そこにイルミネーションでさまざまなイラストが出現するのだ。これは人の目の残像効果を利用したものなので、写真ではちょっとお伝えしづらい。何となく絵が浮かんでいるのはわかるだろうか。これもぜひ超会議3で見ていただきたい。

ニコニコ動画には「ニコニコシルバー部」というタグがある。いわゆるシルバーアクセサリなどの作成動画につけられるものだ。そう、ニコニコ動画にはシルバーを使ったクラフト活動を行うジャンルが存在するのだ。今回出展するこちらの作品は、ネットで流行した「ホモォ」をシルバーで作ったもの。さらに、同サークルでは現在、声優アイドルを目指している未夜(みーや)さんを応援するために、シルバーアクセサリやアイドルグッズが手に入るクラウドファンディング企画も行っているという。

米Oculus VR社が開発したバーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」を活用した「ミクミク握手」。こちらも写真では伝えにくいのだが、実際に体験してもらえればそのすごさはすぐにわかる。目の前に初音ミクが出現し、握手した腕を振れば初音ミクも動き、引っ張れば嫌な顔をする。完璧に連動した握手マシンのおかげで、本当に初音ミクと触れ合っているような感覚が得られるのだ。

また、プログラムを切り替えてジェットコースターも体験したのだが、こちらの迫力もすごかった。頭では「これはバーチャル、これはバーチャル」とわかっているのだが、現実には不可能な角度で落下するときなどは足がすくんで思わずしゃがみこんでしまいそうになった。これも超会議3でぜひ体験してほしい。

この他にもまだまだあるが、残りは写真でご覧いただきたい。もちろん、ここで先行展示されたもの以外にも、超会議3「まるなげひろば」にはたくさんの作品が展示される。なお、本稿で紹介した作品はあくまで5日の段階でのものであり、超会議3当日はさらにグレードアップして展示される可能性があることも付け加えておく。

デジタルからアナログまで、さまざまなジャンルが融合して独自進化を続けるニコニコの「作ってみた」。その集大成となる作品たちを、この機会にぜひ体験してみよう。

(山田井ユウキ)