今週10日(木)に開幕する海外メジャー初戦「マスターズ」。世界中から大きな注目を集めるこの大会では毎年、様々なドラマが生まれ、人々の記憶に刻み込まれる。
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 例えば、1982年大会を制したクレイグ・スタドラーが最終日に見せたディボットからのショットは今でも鮮明に覚えている。1987年大会でラリー・マイズが勝負を決めたプレーオフ2ホール目、11番ホールグリーン右からのチップインも「マスターズ」を代表する鮮烈なハイライトだし、最近でも2012年大会、ルイ・ウーストハウゼンとのプレーオフでバッバ・ワトソンが見せた90度に曲がるフックは「マスターズ」を代表するスーパーショットだった。
 一方で、勝者だけでなく敗者のストーリーですら記憶に残るのが「マスターズ」。1996年大会ではニック・ファルドが最終日6打差を逆転し大会制覇を果たしたが、それ以上に注目を集めたのは逆転を許したグレッグ・ノーマン。特にバックナインに入って連続ボギーを叩き、13番ホールティグラウンド脇のブロック塀に座り込んでうなだれる姿は非常に印象的だった。
 また昨年大会の3日目、タイガー・ウッズが15番ホールのサードショットをピンに当て、跳ね返ったボールが池ポチャ。2歩下がって打ち直したボールをピンにピタリと寄せたショットも印象的だった。ラウンド後、誤所からのプレーということで一時騒動になったが、2回続けて完璧なショットを放ったタイガーの存在感はとりわけ強いものだった。
 このように「マスターズ」の魅力は、「マスターズ」ならではの“ストーリー”が存在することにある。
 「全米オープン」など他のメジャー競技では、人々の記憶に残るのは最終ホールの優勝シーンがほとんど。しかし「マスターズ」では優勝争いの分岐点となる「アーメンコーナー」や2005年大会タイガーの有名すぎるチップインが生まれた16番ショートホールなど、1つのホールをとっても様々な名シーンが存在する。メジャー競技で唯一、オーガスタナショナルGCという単一のコースで開催されていることが、「マスターズ」のドラマを生み出してきたのだ。
 さらに「全米オープン」などと比べて“難しすぎない”コースセッティングで行われていることも「マスターズ」のドラマを演出している。前述したワトソンの90度フックも例えば、ラフを長く伸ばす「全米オープン」などで打つことができたかと問われれば、それは非常に難しいと言わざるを得ない。あのショットは「マスターズ」だからこそ生まれたショットなのだ。
 オーガスタナショナルという共通した魅力ある舞台、そしてそこで世界中のマスターたちが繰り出すスーパーショットの数々。そういったもの全てが組み合わさって多くのドラマが生まれてきたのだ。まさに「マスターズ」はドラマが生まれる“魅せるための舞台”。スコアの優劣だけではない、選手たちが培ってきた技術全てにスポットライトが当たる唯一無二のメジャー競技だ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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