(C)2014「白ゆき姫殺人事件」製作委員会 (C)湊かなえ/集英社

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映画『アナと雪の女王』が大ヒットを飛ばしている中、3月29日から公開された『白ゆき姫殺人事件』。雪の女王ならぬ”白ゆき姫”にも
注目が集まっている。中でも本作のキャッチコピーの通り”誰も見たことがない”演出法が話題だ。本作は、『告白』で知られるベストセラー作家、湊かなえによる傑作小説を映画化。原作を既に読んでいる方も多いと思うが、まずはストーリーからご紹介しよう。

■ストーリー
“白ゆき石鹸”が看板商品の化粧品メーカーに勤める日本一美しいOL、三木典子(菜々緒)が何者かによって殺された。容疑の疑いをかけられたのは、同期入社の地味なOL、城野美姫(井上真央)。この事件に飛びついたテレビのワイドショーのディレクター赤星(綾野剛)は、彼女の同僚や同級生、故郷の人々や家族への取材を次々に開始。すると美姫に関する驚くべき証言が飛び交い報道は過熱してゆく…。果たして、美姫が本当に犯人なのか。もしそうならば動機は何だったのか。

■映画ならではの手法で描いた中村義洋監督
手がかけたのは『ゴールデンスランバー』『奇跡のリンゴ』など、その演出に定評のある中村義洋監督。「原作を読んだ時のハラハラ感を映画館でも味わってもらえるように」と、本作でもその手腕を発揮。特に、Twitterによる口コミがあたかも事件の真実として扱われていく様を映画ならではの手法で描き、一般の方からは「冒頭から一気に引き込まれラストまで目が離せなかった」との感想が。また、ある評論家は「中村監督の最高傑作では?」とコメントするなど、その展開が評判を呼んでいる。

■井上真央、綾野剛、菜々緒らが見せる新しい表情
原作とは違って映画ならでは楽しみといえば、やはり役者の演技。地味なOLを演じたのは、来年の大河ドラマ『花燃ゆ』で主演を務める井上真央。本作では、同僚や同級生等、さまざまな人物から見た城野美姫を繊細に演じ分け、監督ほか共演者からも絶賛された。また、自分が注目されることにしか興味のない薄っぺらい男に綾野剛、映画初出演にして美しい死体までも演じきった菜々緒、同僚の蓮佛美沙子や小野恵令奈(元AKB)、貫地谷しほりらが出演、それぞれの個性が光り、特に女性陣は女の嫌な部分をチラリと、沢山覗かせる。

■舞台挨拶ではこんな場面も!
初日舞台挨拶では、マスコミの入らない2回目にこんなやり取りが。登壇者全員に「日頃、妄想してしまうことは?」という質問が投げかけられると、綾野さんは「僕はどうやら飛行機が苦手みたいで…。飛行機に乗ると、メーデー、メーデーってケータイに僕が吹き込んだ録音テープだけが残されているっていう。そんな妄想をしてしまうんです」監督「え、何? それって飛行機が墜落しちゃったってこと? 綾野くんは死んじゃうわけ?」綾野さん「えぇ、、それで僕が残したメッセージだけが誰かに発見されるっていう…」(会場・笑)。すると、この日のスペシャルゲスト、原作者の湊かなえさんは「私、さっきから、その綾野さんの墜落の後を妄想しちゃってて…」(綾野さん「!?」)、「きっと、その後にはファンのお別れの集いがあって、そこで皆さんが泣きながらそのメッセージを聞いているんだけども、実は綾野さんは無人島で生き残ってて。綾野さんが真央さんに電話かけて『俺、どうしよう、、生きてるんだけど…』って」(会場・爆笑)。司会から「監督、この物語の映画化の可能性は?」と聞かれると、中村監督は「面白いですね!」と即答だった(笑)。

■湊かなえ「敗北感を感じました」
初日舞台挨拶の際には楽しい話で会場を和ませていた湊さん、本作に対しては「映画の方が面白いって言われそう。って敗北感を味わいました。今日はきっと満足そうなお客様の顔が見られると思ってやって来ました。1人でも多くの方にご覧頂きたいです」と絶賛。「綾野さんが本当に薄っぺらくて、あ、えっと、本当に薄っぺらい役を素晴らしく演じてくださって」と、“薄っぺらい”を連呼する度に、会場中の笑いを誘っていた。

また劇中には、原作にはないシーンも含まれている。そのシーンが非常に印象深い。そのスリリングな展開を楽しみながらも、ひょっとしたら私も噂やデマに翻弄されたり、作り出す方にいるのかも?と、色々な気づきも与えてくれる本作、ご覧になった方々とさまざまな切口で盛り上がるのも楽しそうだ。
(mic)

白ゆき姫殺人事件は現在公開中。
公式サイト