なんとか1万4000円を割らずに切り返してきた 日経平均。企業業績は順調なのだから、 このまま緩やかでいいので戻してほしい...。不安定な地合いが続く中で、頼りになるのは やっぱり材料株。今月もたっぷりどうぞ!

 2014年度の予算編成が行なわれる2月から本決算発表シーズンの5月にかけて、上場企業の「中期経営計画」の策定と発表が例年、花盛りに。今年も2月以降、続々と発表されている。株式市場の地合いが良好なとき、中期経営計画が発表されると、株価へのインパクトも大きい。もちろん犂波津櫃〞となるケースもあるが、中期的な成長戦略や株主還元姿勢を占う重要なファクターである。
 
 2月以降だけでも日本梱包運輸倉庫、サッポロホールディングス、ポーラ・オルビス、高砂熱学工業、岡部、日本金銭機械、SBSホールディングス、味の素などが中期経営計画の新設、見直しを発表している。この中でポーラ、高砂熱学はその発表後に大幅高。ポーラの場合、計画の中に「2016年度のROE(自己資本利益率)8%以上と2014年度の配当性向%以上」という株主還元方針を明らかにしたことが大きい。

 またビール大手3社の一角であるサッポロHDが発表した中期経営計画では、創業140周年となる2016年を猝槁固〞に設定。最終年の2016年月期に酒税込みで売上高6000億円、のれん償却前営業利益400億円、そしてやはりROE8%以上を明示している。「JPX日経インデックス400」の導入に伴い、資本効率重視の流れを意識した計画の立案が増えてきた。さらに「創業○周年」というメモリアルイヤーを意識する企業は記念配当等も期待できる。

資本効率重視の計画アリ!の銘柄5

銘柄名(市場・コード):ANAホールディングス(東1・9202)
株価(売買単位):231円(1000株)
買い材料:2017年3月期に売上高1兆8500億円、営業利益1300億円、経常利益1000億円を目標に掲げる。

銘柄名(市場・コード):ポーラ・オルビスホールディングス(東1・4927)
株価(売買単位):3865円(100株)
買い材料:中期計画の2016年の数値目標は売上高2100億円、海外売上高比率15%以上、営業利益率11%以上。

銘柄名(市場・コード):岡部(東1・5959)
株価(売買単位): 733円(1000株)
買い材料:4月1日付で旭化成ファーマの浅野敏雄執行役員が社長に昇格する。収益部門からの登用だけに期待大。

銘柄名(市場・コード):マツモトキヨシホールディングス(東1・3088)
株価(売買単位): 1503円(100株)
買い材料:「okabe―ミライ計画―2017」では、藻場造成技術を応用した新型漁礁など海洋事業を主力事業へ育成。

銘柄名(市場・コード):東光(東1・6801)
株価(売買単位): 388円(1000株)
買い材料:村田製作所がTOBで保有比率を高めるも、上場維持。スマホや車載向け電子部品の開発・供給を力点に。

銘柄名(市場・コード):サッポロホールディングス(東1・2501)
株価(売買単位): 402円(1000株)
買い材料:創業150周年にあたる2026年に向けた「次期長期経営構想」の策定にも着手。ブランド力の強化に注力。

今月の噴火目前株3連発

大日本スクリーン製造(東証1部・7735)
スマホ市場の拡大で、半導体製造装置が上ブレ基調。コスト削減も寄与して今期は黒字転換が有力だが、目線を来期に移しても利益拡大期待が高いのは同社だ。一部市場筋によれば、足元で受注が急拡大しているとも。昨年相場での出遅れ景気敏感株としても存在感がある。

ドリームインキュベータ(東証1部・4310)
キャラクター開発を手がけるディー・エル・イーが3月日に東証マザーズへ上場。ベンチャーキャピタル業務としてディー・エル・イーに出資してきた同社の業績にも強力な追い風となりそうだ。今期だけで投資先4社が上場を果たしており、目利きの高さにもあらためて評価が集まる公算。

ジャストシステム(東証1部・4686)
2月末にジャスダックから東証1部へ市場変更、TOPIXへの組み入れは3月28日の終値となる。組み入れタイミングでの買い需要も狙えるほか、第3四半期までの業績も好調なだけに、通期見通し上ブレのガイダンスにも期待大!




この記事は「WEBネットマネー2014年5月号」に掲載されたものです。