なんとか1万4000円を割らずに切り返してきた 日経平均。企業業績は順調なのだから、 このまま緩やかでいいので戻してほしい...。不安定な地合いが続く中で、頼りになるのは やっぱり材料株。今月もたっぷりどうぞ!

 電機や機械などの輸出セクターでは、今年2月までに想定為替レートを円安方向で見直す企業が多かった。しかし、双葉電子工業は1〜3月期の想定レートが今も1ドル=円なので、期末時点で為替差益がどっさりと計上される可能性が大きい。来期も控えめな業績見通しを出してくるとみられ、新年度入り後の株価の動きに期待できる銘柄である。

 本業は自動車の運転席にある速度計や回転計などのパネル類で、スマホ向けの金型用の部品も製造している。赤字だった前期のリストラで損益分岐点を引き下げた成果もあり、慎重な会社見通しを大きく超える利益水準となりそうだ。円安が進めば、さらに利益幅が拡大するとみられ、株価の上値余地も大きい。

河合ウオッチャー達憲のそのとき株は動いた!

 エイチームの株価は、2月17日の6000円を底に7500円台乗せまで短期間で反発した。ただし、これは目先の推移である。同社の株価は、昨年11月下旬の2400円あたりを底に、年明け1月末の1万円台乗せまで、わずか2カ月足らずで約4倍高を演じたことでその騰勢力ぶりを実証済みだ。ひとたび勢いが出ると一気に吹き値を演じるクセがある。今年になってからは、東証1部の売買代金ランキングでメガバンクなどと肩を並べてランクインするケースも散見された。

 業績面を見ると、今2014年7月期は売上高36%増、経常利益39%増と前2013年7月期に続いて連続過去最高益が見込まれており、典型的な成長株としての力を示す形だ。主力のスマホ向け新作ゲームが複数のタイトルで進行していることが、大幅増収の背景にあるようだ。主要取引先としては、アップル、グリー、グーグルなどのメジャー企業が並ぶ。

 冒頭で述べた急騰は、1月下旬に国内で130万ダウンロードを達成したスマホ向けカスタマイズアプリ「プラスアイコン」が英語と中国語に対応したことが材料となった。海外でのダウンロード数は未知数ながら、昨年12月に韓国のNHNエンターテインメントとの資本業務提携と合弁会社を設立しており、海外展開への期待も高い。最終的な目標株価は1万4000円と考えている。

河合達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

毎週火曜のネットセミナーが大人気。テレビ・ラジオにレギュラー多数。大阪国際大学に講師として登壇。最新刊『株の五輪書』(マガジンハウス)。




この記事は「WEBネットマネー2014年5月号」に掲載されたものです。