なんとか1万4000円を割らずに切り返してきた 日経平均。企業業績は順調なのだから、 このまま緩やかでいいので戻してほしい...。不安定な地合いが続く中で、頼りになるのは やっぱり材料株。今月もたっぷりどうぞ!

 2014年3月期末決算の本格シーズンになってきた。関心は各企業の2015年3月期の業績見通しだが、2014年3月期末の着地点も株価に大きな影響を与える。最近では銘柄選別のファクターとして、以前より「業績進捗率」が重視されている。これは会社側の通期営業利益の見通しに対し、第3四半期の営業利益(実績)がどの程度進展しているかを見るもの。もちろん、この進捗率が高いほど2014年3月期業績の増額修正の可能性が膨らむ。

 スマホ向けゲーム「ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト」のヒットにより相場つきが一変したスクウェア・エニックス・ホールディングスはその代表格。通期の営業利益予想を会社側は億円から億円とレンジ形式で開示したが、これに対して第3四半期累計(〜月)の営業利益は億1500万円。通期予想に対する進捗率は〜156%となる。2月に300万ダウンロードを突破した人気ゲームの勢いからすると、収益目標の上限に近い形で着地しそうだ。ほかに、高進捗率の銘柄としてはテレビ東京ホールディングス。営業利益億円(予想)に対して第3四半期累計は億4100万円(実績)で、進捗率112%。同様にワコールホールディングスは108%、ミツバは103%と、すでに通期予想を超過する利益をはじき出している。また、加賀電子は%とこちらも増額候補。〜月に季節的要因で赤字となる企業もあるにはあるが、これらの企業にそのクとタクシーで合計万台とも万台ともいわれる大きな市場なので、年内にも株式市場で買い材料傾向は見受けられない。

 さて、最後に本命。営業利益の進捗率が116%と高く、株価もほぼ一貫した上昇波動を描いているのが江崎グリコだ。2012年から菓子、牛乳・乳製品の生産施設の集約を実行してきた。今年1月には3期連続で赤字が続いていた子会社のグリコハムを売却し、事業再構築を推進している。アジアを中心とするグローバル化も推し進めてきた。長らく相場は人気の圏外だったので、新鮮に映る。

通期利益予想を順調にクリア中のベスト5

銘柄名(市場・コード):スクウェア・エニックス・ホールディングス(東1・9684)
株価(売買単位):2400円(100株)
買い材料:「DQMスーパーライト」などのモバイル向けヒットゲームの創出に成功し、評価が高まる。収益も赤字脱出。

銘柄名(市場・コード):テレビ東京ホールディングス(東1・9413)
株価(売買単位): 1666円(100株)
買い材料:開局50周年の記念配で年間配当を当初の25円から35円に増額した。1月もスポット収入、BSジャパンは好調。

銘柄名(市場・コード):ワコールホールディングス(東1・3591)
株価(売買単位): 1078円(1000株)
買い材料:第1四半期からのワコールイヴィデンの連結化や為替の円安の効果もあり、海外事業収益が急拡大中。

銘柄名(市場・コード):加賀電子(東1・8154)
株価(売買単位): 1337円(100株)
買い材料:電子部品など全部門が好調で、1月末に今3月期業績を増額修正済み。3月に新自社ビル本社(秋葉原)に移転。

銘柄名(市場・コード):ミツバ(東1・7280)
株価(売買単位): 1829円(100株)
買い材料:自動車部品の本業のほか、グルーブの両毛システムズなどが手がける情報サービス事業の利益が劇的に回復。




この記事は「WEBネットマネー2014年5月号」に掲載されたものです。