あのグーグルも注目。 ビットコイン需要拡大
昨年末あたりから「ビットコイン」という仮想 上の通貨が話題になっています。ビットコインは本当に信用できる通貨なのでしょうか? そしてその将来性は? すでにあのグーグル が、ベンチャー投資を行なっているそうです。

 電子通貨「ビットコイン」が話題です。理由は、過去に存在した電子通貨や、普段使用している日本円などとはまったく異なる原理だからです。通常、通貨の発行権は中央銀行のみが保有しています。中央銀行は、紙切れでしかない通貨を世界に信用してもらうために通貨量コントロールや、偽造防止などの制度設計を行ないます。つまり、権力が一極集中しているのです。一方で、ビットコインは、通貨に関する権力を取引する参加者全員が保有しています。

 ビットコイン取引はネット上に存在する「0101」で構成された文字列を取引しているにすぎず、私たちが勝手に通貨価値を感じているだけにすぎません。ただし、ビットコインのプログラムの特質上、二重使用等の不正行為(Aさんに支払ったはずの3ビットコインをプログラムに不正を施してBさんにも3ビットコイン支払おうとするなど)が、相当な確率でできないようにされています。そこに希少性が発生し、通貨としての価値が生まれているのです。なので、もしも不正が行なわれたら、その瞬間にビットコインの価値は限りなくゼロに近づくでしょう。取引参加者に不正行為をさせないことがビットコインの要なのです。

 そこで、取引参加者のパソコンに不正取引がないかを常に相互監視するプログラムになっています。あなたがビットコイン取引をしようとすると、取引参加者の過半数が、不正ではないとネット上でOKしないと取引できない仕組みになっているのです。

 ビットコインはあらかじめ存在量がプログラムで決められており、金融緩和による通貨価値の希薄化懸念はありません。そして、他通貨への為替交換手数料もかなり少額に設定されています。今はスマホを通して世界中の買い物ができる時代。ビットコインの安全性や利便性を好感して、ビットコイン決済ができるネット商店も増えています。

 さらに、米国がビットコインの存在を認め、法整備を行なっており、ビットコインの需要はますます拡大が見込まれています。これに伴い、ビットコインに絡んだIT決済ビジネスの市場拡大が期待されています。あの「グーグル」がビットコイン型電子通貨拡大をにらんで、ベンチャー投資を行なっているぐらいですし......。今年は日本株市場でも、IT決算関連企業の株価には要注目です!

崔 真淑(MASUMI SAI)
Good News and Companies代表

神戸大学経済学部卒業後、大和証券SMBC金融証券研究所(現・大和証券)に株式アナリストとして入社。入社1年未満で、当時最年少女性アナリストとしてNHKなど主要メディアで株式解説者に抜擢される。債券トレーダーを経験後、2012年に独立。



この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。