今月のテーマ 被災地支援 復興に向けて、まだまだ支援が 必要な被災地へ直接送金が可能
ノーリスク&低負担で特産品などがもらえる、と話題沸騰の「ふるさと納税」。
東日本大震災から 3 年。ふるさと納税を利用すれば、被災自治体にピンポイントであなたの気持ちを届けることができます。

ふるさと納税を利用して被災地への気持ちを形にしよう
 東日本大震災から3年たち、各地で復興が進め られています。震災直後は多くのボランティアが訪 れ、義援金も集まりましたが、時間の経過とともに 関心が薄らいでいることも指摘されています。ただ、 何かの形で応援したいと考えている人も多いので はないでしょうか。「その気持ちを具体的に形にで きるのが、ふるさと納税です。応援したい自治体に ピンポイントでお金を届けられるので、震災以降、 被災地への寄付が増えています」(須永さん)

 たとえば宮城県気仙沼市では、2010年度に68 件210万円だった寄付件数・金額が、2011年度に は572件4201万円に急増。「寄付の際、『復興に役 立ててください』といったコメントも多く寄せられ ています」と、気仙沼市震災復興・企画部の寺坂真一朗さん。震災で漁船や加工施設が被害を受け、 一時はさんま漁が危機的状況に陥りましたが、市 のバックアップもあり、今ではかなり回復しました。 一方、岩手県北上市では震災直後から沿岸部への 支援や避難者受け入れを続けており、「費用確保 のためにも、ふるさと納税を積極的に活用したい」(北上市復興支援員・登内芳也さん)とのことです。

「被災自治体は記念品を用意する余裕がないところも多いのですが、特産品ではなく観光関連チケッ トを贈呈する自治体も増えています」と須永さん。実際に訪れるのも、復興支援のひとつの形です。

宮城県気仙沼市
市の水産業支援策などに より、復活を遂げた気仙沼 のさんま漁。1万円以上の寄付で「さんまセット」、「ふかひれセット」などを進呈。2013年度は兵庫県尼崎市との相互協力で、尼崎の特産品も選べる。

岩手県北上市

避難者受け入れのほか、大船渡市や大槌町で仮設住宅団地の運 営支援を実施(写真は大槻町の仮設住宅を訪れる支援員)。 5000円以上の寄付で「トロッコ流しと花火の夕べ」観覧席券進呈。

青森県八戸市
使途 震災復興のため

震災復興のため 5000円以上の寄付で市内観光に使える「八戸ウェルカムチケット」 とストラップ、1万円以上で「いちご煮」ほか7種類より選択。

岩手県
使途 震災遺児・孤児のための給付金事業

「いわての学び希望基金」を通じ、県内582人の震災遺児・孤児に給付。1万円以上の寄付で岩手県アンテナショップの5%引きカード。

宮城県多賀城市
使途 震災復興事業

震災の津波で3割の市域が浸水の被害を受けたが、「史都・多賀城」復活に向けた復興事業を行なう。5000円以上の寄付で『多賀城市史』。

福島県
使途 おまかせ(災害復旧・復興)

「がんばろう ふくしま!」消費宣伝活動など、大震災や原子力災害からの復旧・復興事業。5000円以上の寄付で水族館や美術館の入場券。

福島県南相馬市
使途 震災復旧・復興関連事業

その他市長が必要と認める事業」として、震災復旧・復興関連事業に活用。2万円以上の寄付で「相馬野馬追」入場観覧券無料引換券2枚。

福島県大沼郡金山町
使途 災害からの復旧・復興事業

東日本大震災、新潟・福島豪雨災害からの復旧・復興を目指し、長期的な事業を行なう。5000円以上の寄付で金山町の特産品。

栃木県さくら市
使途 災害の復旧・復興

大震災や台風による土砂崩れ災害などからの復旧・復興事業。5000円以上の寄付で温泉施設3カ所が利用できる喜連川「温泉手形」2枚。

栃木県那須烏山市
使途 その他(震災復興のため)

大震災からの復旧・復興事業。5000円以上の寄付で市政要覧の最新版1冊、5万円以上で季節の農産物や地酒など6種類から選択。

ふるさと納税とは? 東日本大震災を きっかけに寄付の 件数・金額が激増!

ふるさと納税がスタートしたのは 2008年。当初はお礼の品を用意する自治体も少なく、注目度も低かったため、2009年度の寄付件数は3万3149件、寄付金額も約72.6億円(総 務省調査)でした。ところが、東日本大震災をきっかけに利用者が急増 し、2012年度には74万1677件、約649.1億円に達しました。 被災地支援として最初に思い浮かぶのは、赤十字やテレビ局を通して送る義援金です。義援金は窓口が多く便利ですが、具体的にどこでどう使われたかがわかりにくく、またNPO(非営利団体)を通した支援金は、その団体が信用できるかを見極める必要があります。ところが、ふるさと納税なら応援したい自治体にダイレク トに送ることができ、税金控除の範囲も広いというメリットがあります。

ふるさと納税のツボ クレジット決済導入で払い込みが簡単に!

いざ寄付しようと思っても、そ の場で申し込みや決済ができない と、決意が鈍るケースもあります。
「ふるさとチョイスから自治体ペー ジに移る件数も、クレジット決済 導入自治 体 が 未 導入の3.6 倍とい う結果が出ています。ただし、導 入自治体はまだ全体の5%程度。 そこで『Yahoo!公金支払い』に接 続し、寄付者が『選ぶ→申し込む →クレジット決済』までをワンス トップで行なえるサービスの導入 を進めています」(須永さん)

須永珠代
ふるさと納税コンシェルジュ

ふるさと納税専門サイト「ふるさとチョイス」(http://www.furusato-tax.jp/)を運営するトラストバンク代表取締役社長。自治体向けのコンサルティング、講演、メディア取材で活躍中。



この記事は「WEBネットマネー2014年4月号」に掲載されたものです。