消費増税でゴルフ界への影響は?(撮影:福田文平)

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 今日から消費税が8%に増税。クラブの売り上げ減やプレー人口の減少など逆風が続くゴルフ界に与える影響も大きいと考えられる。ゴルフ場利用税も課されているゴルフ界はこのアゲインストをどう乗り切っていくべきか。経済評論家の勝間和代に聞いた。

 ゴルフを始めてようやく2年ちょっと、最近はやーーーっと、ダボペースくらいでは回れるようになった勝間です。
 4月から消費税が上がり、ただでさえ減りがちなゴルフ人口、ますます逆風になるのではと不安視している人が多いと思いますが、なぜ、ゴルフ人口が減ってきているのか、つらつらと考えますと、やはり一言で表すと
「他のレジャーよりも価格対時間効果が相対的に高くなった」
ということに尽きるのではないかと思います。
 私は趣味として、ゴルフのほか、ゲームも麻雀もかなりしますが、ゴルフの問題点は以下の2つです。
1 移動の時間も含めて、半日〜1日の時間がかかる
2 価格が最低でも1万円、下手すると3万円かかる
 これだけの時間とお金をかけて得られる効用と、他の効用を比較すると、割に合わなくなっているのです。
 私はソシャゲもかなりして、よく「どれだけ課金しているんですか」と笑われますが、これまでの総額を足しても、ドライバー1本くらいの値段にしかなりません。しかし、時間でいったらおそらく、ゴルフの何十倍もの時間を費やしていることでしょう。
 あるいは、ゴルフが終わったあと、麻雀を同じメンバーでしますが、ゴルフは実質プレイが4時間、しかし、麻雀は夢中になって7時間くらいします。お金も麻雀の方が卓のゲーム料のみなので、遙かにかかりません。
 つまり、ゴルフはある意味、「レジャー競争」に負けてきているのです。したがって、消費税かアップしても、実はすべてのレジャーに同じだけの値上がりがあることを考えると、もっと抜本的には、どうやったらゴルフがレジャー競争市場で力を取り戻すかを考えなければならないと思います。
 まず、時間の方ですが、やはり、早朝スルーや午後ハーフといったような、フレキシブルな時間体制のプレイスタイルを増やすべきでしょう。それであれば、ちょっとした隙間時間に対応ができます。さらに、渋滞にはまらなくてすむよう、クラブバスももっと充実させるべきです。今ですと、せいぜい午前と午後に2本ずつくらいしかないので待ち時間がむだになってしまいます。
 お金の方も、やはり1ラウンドプレイして、7000円くらいでないと「値頃感」が生まれないと思います。そのためには、もちろん、キャディーさんのいるプレミアム感のあるサービスは残していいと思いますが、セルフで楽々回って、しかも、コースがあれないような顧客教育が肝心になります。
 なぜ若年層がゴルフをしないかというと、完全にソシャゲや居酒屋に必要時間とコスパで負けているからです。富裕層だけのゴルフ市場では限界があります。特に都市近郊における「カジュアルゴルフ」層をもっとさまざまな方法で開拓していかなければならないのではないでしょうか。
 特に、値段の面はかなり安いところも増えてきていますが、時間の方はまだまだです。いろいろな形でフレキシブルな対応を業界全体の望みたいと思います。もちろん、政府の方は意味のないゴルフ税も廃止してほしいですね!
文 / 勝間和代

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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