消費増税前の駆け込みで、スーパーの買いだめセールや宝飾店は大盛況だったようだが、買いだめできなかったのが「家」だ。しかし、がっかりするのは早い。消費増税後の4月1日以降も、実質的な割引にもつながる「木材利用ポイント事業」については期間が延長されることになった。

 背景にあるのは、森林の危機的状況だ。日本は国土に占める森林の割合が7割という世界有数の森林国。しかし安い輸入材の影響などもあり、昭和30年代には9割あった木材自給率は年々低下し、2012年は27.9%と低水準に留まっている。これが林業や農山村地域の活力低下に加え、土砂崩れなどの深刻な二次災害をも引き起こしている。

 悪循環を止めるには、間伐が必要だ。間伐とは、成長に伴って混みあうようになった立木の一部を伐採すること。間伐をしている森林には光が射し込み、下層植生が繁茂するため、土砂流出を防ぎ、生物多様性の維持につながる。しかし、木材が使われないと林業従事者の経済的余裕もなくなり、間伐にお金をかけられない。結果として森林は荒れ、二次被害を生む。木材利用ポイント事業は、木材の利用を促し、健康的な森林を維持する目的で生まれた。

 この事業は、スギ、ヒノキ、カラマツなどの対象となる木材の利用量に応じてポイントがもらえる仕組み。木造住宅の新築、増築または購入で1棟あたり30万ポイント(東日本大震災により、「全壊」等と認定され、特定被災区域で住宅を新築等した場合は50万ポイント)が付与され、1ポイントは1円相当として還元される。一定の条件はあるが、内装や外装の木質化リフォーム、木製家具等の木材製品や木質ペレットストーブ、薪ストーブの購入も対象になる。

 たまったポイントは、自身が行う木材利用対象工事に利用できる。つまり即時交換することで、実質的な割引になるというわけだ。他にも1万8千点にも及ぶ地域の特産品や、農山漁村地域での体験型旅行等にも交換でき、商品を受け取ることでも農山漁村を含む地域経済の貢献につながっている。

 新築やリフォーム、木材製品等の購入に本事業を利用するには、木材利用ポイント事務局に登録された事業者が工事し、または製造するものなどの条件がある。

【公式サイト】
http://mokuzai-points.jp/