桜もチラホラ咲き始めて、いよいよ今年も新社会人が働き始める季節になりました。

 今回は、「マネー誌編集者」として、就職祝いの代わりに新社会人の皆さんに「効率よくお金を貯められるアドバイス」を贈りたいと思います。

 しかし、これは「自分がこうやって成功したから」という自慢話ではありません。むしろ、「なぜ、自分は社会人になったときに、こういうことに気付かなかったのか」という自戒を込めたアドバイスです。

 なぜなら、これからアドバイスする内容を実践していれば「10〜20年で、ある程度まとまったお金を貯めることができたはずだ」と、今になって心底、後悔しているからです……。

「マネー誌編集者」としての自分が効果的だと思う「効率よくお金が貯められるアドバイス」は全部で7つ。すべてを実践することが理想ですが、難しければ、このうちのいくつかでも構いません。決して無駄にはならないと思うので、本格的に仕事が忙しくなる前に一読いただければ幸いです。

効率よくお金が貯められるアドバイス(1)
社会人1〜2年目がお金を貯めるチャンスだと心得よう

 最初に、新社会人の皆さんに意識してもらいたいのは「社会人1〜2年目」こそお金を貯めるチャンスだということ。

 理由はいくつかあります。

(1)入社直後の4月の給与からは「健康保険料」「厚生年金保険料」が天引きされない。
(2)入社1年目〜2年目の5月まで、給与から「住民税」が天引きされない。
(3)「住民税」は1〜12月までの収入で決まるので、1年目の4〜12月分の8カ月分で決まる2年目の6月以降の「住民税」は、入社3年目の6月以降の給与から天引きされる「住民税」より安い。

 これらのことから、よほど劇的に給与がベースアップしたり、残業代が増えない限り、給与の手取り金額は1〜2年目のほうが3年目以降よりも多いことが一般的です。

 社会人としての新生活が始まるため、出費も多くなりがちですが、実は社会人1〜2年目こそ、お金を貯めるチャンスだと認識しておけば、社会人としていいスタートを切れるでしょう。

効率よくお金が貯められるアドバイス(2)
会社の財形貯蓄制度を利用しよう

「財形貯蓄」とは「勤労者財産形成貯蓄制度」の略称で、会社が給料を天引きして銀行などの金融機関の社員の口座に積み立ててくれる制度のことです。

 利用目的が限定されない「一般財形貯蓄」のほか、住宅購入費用に充てる目的の「財形住宅貯蓄」や老後の年金に充てる目的の「財形年金貯蓄」があり、「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」は利息が非課税になる税制上のメリットがあります。

 とはいえ、新社会人の皆さんは将来の利用目的は定まっていないはずなので、とりあえずは「一般財形」で十分でしょう。

「一般財形」の場合、税制上のメリットはありませんが、「給料から天引き」されて、「一般的な預金金利よりも高い利回り」が得られ、「容易には引き出しにくい」点でお金が貯まりやすくなります。

「天引き」「高利回り」「引き出しにくい」というのは、効率よくお金を貯める重要なポイントなので、総務部の上司や先輩に相談して、会社に「財形貯蓄」の制度があるなら積極的に活用しましょう。

効率よくお金が貯められるアドバイス(3)
ネット銀行の口座を開設しよう

 社会人になって一人暮らしを始める人はもちろん、親元から通う人でも、学生時代以上に「お金を使う」場面は増えるでしょう。

 その際に「ATM手数料」や「振込手数料」などを支払っていては、お金は貯まりません。

「たった200円とか300円」と思うかもしれませんが、それが今後20年、30年も続くと想像してみれば、それがいかに無駄なコストか理解できるでしょう。その手数料だけで普通預金の金利などは簡単に吹き飛び、銀行にお金を預けていても、手数料で目減りしてしまいます。

 しかし、ネット銀行を活用すれば、ATM手数料や時間外取引、振込手数料などのコストをゼロにすることが可能になります。

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