東京株式市場の調整が続いています。需給面での主因は、海外勢からの強烈な大量売りです。

海外勢の買い転換なくして日経平均の上昇はなし

 海外勢の売りが出ている背景は、(1)ウクライナを巡る欧米とロシアの対立激化、(2)中国景気鈍化・信用収縮懸念、(3)アベノミクスの成長戦略に対する期待の後退と黒田日銀による追加金融緩和期待の後退、(4)消費増税後の景気失速懸念の強まりです。

 実際、対外及び対内証券売買契約などの状況(週間、指定報告機関ベース)によると、非居住者による取得・処分では、株式 ・投資ファンド持分が1兆924億円の売り越しと、現行方式で統計を始めた2005年1月以来最大の売り越しとなりました。また、投資主体別売買動向によると、3月第2週(10日〜14日)の海外勢の売越額9752億円と、「ブラックマンデー」が起きた87年10月19〜24日(1兆1220億円)以来の大きさで歴代2位でした。

 14日のSQ算出に絡んだ現物株売りが膨らんだ点は考慮する必要はありますが、この海外勢の売りが相場を圧迫し続けています。この海外勢の売りが止まり、彼らが買い転換しない限り、日経平均の上昇トレンド回帰は厳しいでしょう。

セルロースナノファイバー関連銘柄に注目

 こんな感じの相場ですが、例えば、25日前場の東証1部の値上がり率3位は星光PMC(4963)です。おそらく、これは2014年3月25日(火曜日)開催予定の“ナノセルロースシンポジウム2014:第250回生存圏シンポジウム−セルロースナノファイバー「日本には資源も知恵もある」”が刺激材料になったとみています。

 それはともかく、自動車の燃費基準が大幅に引き上げられていることを背景に、軽量化技術の重要性が高まっています。そのひとつが、セルロースナノファイバー(CNF)なのです。

 例えば、星光PMC(4963)は、木材の成分であるセルロースでできた「セルロースナノファイバー」を樹脂などと混ぜて使えるように改質した「CNF複合樹脂」を開発しました。樹脂の強度を3〜4倍に高めることができるため、自動車の内装材などに採用すれば、樹脂の使用量が減る分、1台当たり20キログラム程度の軽量化につながるということです。2014年からサンプル出荷を始め、17年にも量産を始める考えだそうです。星光PMCは最終的に鉄製部品の代替も可能としているとも伝わっています。

 他のセルロースナノファイバー関連としては、第一工業製薬(4461)が挙げられます。同社は、三重県四日市第3コンビナート内に新工場を建設することを決定し、“未来作りの城”として再編に取り組みます。新規事業として経済産業省から支援を得た、セルロースナノファイバーの応用技術や用途開発を加速させます。このセルロースナノファイバーは、進行中のパイロットプラントで実証を完了し、次の拡大ステップに入る予定です。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)