今月末で4年間お世話になった小樽商科大学を離れ、4月からは東京にある別の大学に移ることになり、札幌から東京に引っ越しをすることになった。そこで泣く泣く愛車を手放すことにした。

東京で車に乗る経済的合理性はゼロ

 東京での引っ越し先の駐車場代は4万円弱。東京に住んでいた時も「高いな〜」とは思っていたものの、まあ、仕方ないかということで諦めていたが、いったん東京を離れると、やはり異常に高いことを認識する。

 札幌であれば、中心部でも駐車場代は1万円強であり(もちろん場所にもよるが)、また4万円弱もあれば立派なワンルームマンションに住めてしまう。その他、保険代などの維持費を考慮すると東京で車を持つことの経済的合理性はまったくない。

 ざっと計算してみたところ、車を所有するよりも、毎日タクシーに乗ったほうが安い(もちろんタクシーに乗る距離にもよるが)。また、今ではカーシェアリングが普及しているので、もし車が必要となった場合は、それの世話になればよい。引っ越し先にもカーシェアリングの拠点が近隣にあるようで、さっそく申し込みをしてみた。

 そしてなにより渋滞知らずの札幌から、渋滞だらけの東京に移るとあっては、ますます車を持つことのモチベーションが低くなってしまう。

価格的には売り手、買い手ともにお得

 さて、前置きが長くなったが、そういう経緯で車を売却することにした。当初はディーラーに買い取ってもらおうと思っていたのだが、幼稚園のママ友ファミリーが買いたいということで、その方に買っていただくことになった。

 最初は個人間での車の売買なんて大変そうだな、果たしてできるのかな、と不安であったが、やってみると意外や意外、簡単である。いくつかそろえないといけない書類があるが、それらをそろえてしまえばあとは登録の作業をすればいい。インターネットで「車 個人間売買」などで検索すると必要な書類や手続きはすぐにわかる。費用も安く済む。

 取引価格も、双方にとってメリットがある。例えば、私が売る車がもしディーラーに100万円で買い取ってもらった場合は、そのディーラーはおそらく130万円や140万円という金額で販売するだろう。

 個人間売買の場合、取引価格を120万円とかに設定すれば売り手は通常より20万円高く売れるし、買い手も通常より10万円〜20万円安く買える。また、通常ならディーラーで行ってもらう登録作業を買い手は自分で行うことになるので、手数料も安く済む。

 実際、今回の私の車もディーラーに引き取ってもらうよりは高い値段で売ることができ、買い手も市場で買うよりは安い値段で買うことができた。上で述べたように手間はさほどかからない。私は車を売るのがこれで4回目であったが、こんなことならこれまでも個人間売買にしておけばよかったと思うほど、簡単なのである。

情報の非対称性をどうすればカバーできるのか

 では、なぜ個人間売買が広がらないのか。それはやはりひとえに情報の非対称性によるところが大きいであろう。

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