「銀たま採用」をめぐり語り合った小宮山さん(右)と道端アンジェリカさん

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転職といえば、「35歳限界説」がまことしやかにささやかれる。ところが最近、40代から50代の転職に注目が集まっている。ITや介護サービスなど成長領域でこの年代の採用が拡大しているというのだ。

実際、社会人のための転職情報サイト「リクナビNEXT」が全国の25歳から59歳のビジネスパーソン1400人を対象におこなった調査(2014年2月26〜28日に実施)によると、40代、50代での転職経験者はその世代に5人に1人の割合でおり、経験者のうち61.3%が「転職して満足」と答えている。

「やると決めたんであればそのことにすべてを費やして」

リクナビNEXTでは、こうした経験豊かな「いぶし銀スキル」を評価し、採用する動きのことを「銀たま採用」と呼んでいる。1960年代の高度成長期に、中卒、高卒の若き労働力が「金のたまご」として脚光を浴びてから50年が過ぎたいま、40代、50代が当時の金のたまごのように注目されていることが由来だそうだ。この「銀たま採用」をめぐり、元プロ野球選手で現在サッカーJリーグ理事などを務める小宮山悟さん(48)と、人気モデルの道端アンジェリカさん(28)が2014年3月24日、都内で語り合った。

小宮山さんはロッテで過ごした現役時代に大学院生との二足の草鞋を履き、現役引退後は野球解説者に転身。現在は野球という枠を飛び越えてJリーグ理事に就任するなど、幅広い分野で活躍している。まさに「銀たま」の星というわけだ。

「銀たま採用」について、小宮山さんは「同級生でも仕事を途中で変えている人もいるので、そういう人の話を聞くと、やりがいのあるところに自ら進んでいくという意味で非常にいいことなんだろうなと思います」とコメント。道端さんも「新しいことを始めるのはいいことですよね。私も好奇心のある男性の方は好きです。もちろん女性も。周りにも、もともと美容をやっていたのに飲食店やり始めたりとかする人がいますし」と付け加えた。

もちろん、転職をはじめ、新しいことに挑戦する際にはリスクが伴い、不安に思う人も多い。小宮山さんは一時、米大リーグでもプレーしたが、アメリカ行きを決めた時の自身を振り返りながら、「リスクをともなうわけですから、なかなか難しいことですけれど、黙って手をこまねいてみているくらいだったら、失敗をして、その失敗を糧に次につなげることがいいんだと思っています。成功すればそれなりに評価はされるわけですから。失敗を生かすためには、失敗した時にきちんと『失敗』ととらえられるかどうかが重要。反省して次に生かそうって思える人は傷口が浅くてすむ。とどめを刺されてからだと立ち直れないんだと思いますね」と話し、これには道端さんも大きくうなずいていた。

憧れの「40代・50代」を問われると、ロッテや大リーグで指揮を執ったバレンタイン元監督が話題に。「バレンタインは野心家なんですね、その野心というのがあまりにもぎらぎらとしすぎているので、それが周りにとってマイナスになるということもあった。でも、ああやってことにあたる情熱を、あの立場になったときに持てるのか、自分の立場におきかえて考えてみたら、非常に難しいなと。自分にないものをもっているという位置づけで言うと、そのエネルギーについては、欲しいなあとは思います」。

終盤には新たな挑戦に挑む40代・50代に向けて、小宮山さんから「重要なことは準備だと思うんですね。ぬかりなく、正しい準備さえできれば、あとはなるようになるはずです。逆に思うようにいかないということは準備が足りないということ。中途半端な気持ちで新しいことに挑戦するというのが一番危険です。やると決めたんであればそのことにすべてを費やして」とアドバイス。道端さんからは「好奇心があって新しいことにチャレンジして進んで行っている人は男性に限らず女性はすごくすてき。そういう人は人としてすごく尊敬するので、ぜひ挑戦して進んでいってほしいなと思います」とエールが送られた。