20分以上走らないと脂肪は消費されない!というのは誤解

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ジョギングやマラソンなど、「走ること」は、運動不足の解消やダイエットを考えている人にも、取り組みやすいもののひとつです。

ですが、「20分以上、走り続けないと脂肪が燃焼されないから……」といって、ジョギングやマラソンにチャレンジできずにいる人もまだまだいるようです。

走るときには、エネルギーが必要なわけですが、脂肪だけではなく糖もエネルギーの元となります。ダイエットのために体から追い出したくて敵視するのは「脂肪」ですよね。お腹周りにたっぷりついたこの脂肪、なんとか落としていきたいものです。

噂では「ゆったりとした弱いレベルでの走り方で、20分以上走ることでしか、燃焼されずダイエット効果が得られない」とか「脂肪燃焼のために最低でも20〜30分以上走り続けないとダメ!」という話もありますが、実はそんなことはありません。

脂肪を貯める脂肪細胞には、中性脂肪が貯められています。走るなどして、脂肪がエネルギーとして使われるには、中性脂肪が分解される必要があります。

分解される時に、血液中の脂肪酸濃度が高くなるためには、少し時間を要するため、このことが「20分走らないと脂肪燃焼が起こらない」という伝わり方をした理由なのではと言われています。

(八田秀雄氏による)

20分間以上走らなくてもその前から脂肪は使われていますので、時間にこだわりすぎずに、ジョギングを始めてみましょう。ダイエットだけでなく、ストレス解消にも効果的です。

(文/檜垣 暁子)

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。