市民ランナー・中島彩の「続・東京マラソンへの道」

 みなさん、こんにちわ! 『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。最近は心地よい春の天気が続いていますね。こんなにも気持ちいいと、家を飛び出していろんなところで走りたくなります。そこで私は先週末、日本を離れて韓国へ! なんと、ソウル国際マラソンに参加してきたのです! というわけで、今回のテーマは、「RUN×ソウル国際マラソン」。日本のマラソン大会とはひと味違った内容だったので、ぜひみなさんに紹介したいと思います!

☆韓国式カーボ・ローディングでエネルギー補給!

 韓国の首都ソウルは、東京から飛行機に乗って約2時間。あっという間に到着しました。こんなにも近いので日本から参加する市民ランナーも多いらしく、ソウルの空港では今回のマラソン大会の参加者らしき格好の日本人の方をたくさん見かけましたよ。今回、私が一番心配していたのは、韓国の気温。ソウルは緯度が高いので、「東京より寒いのでは......」と気になっていたんです。しかし、大会が行なわれた週末の日中の気温は15〜19度。すごく暖かかったので安心しました!

 大会前日の土曜日にソウル入りした私は、受付会場でゼッケンを受け取った後、さっそく街に繰り出してご飯モード! カーボ・ローディング(※)方式でエネルギー補給をすべく、たくさん炭水化物を摂取しようと思いました。せっかく韓国に来たのですから、韓国の炭水化物が食べたい! そう思った私は、ソウルの街でいろんな炭水化物メインの料理を見つけましたよ! 「キンパ」という海苔の太巻き、おこげ入りのおかゆ、そしてチヂミ。それらを大量に食べて、さらにドーナツとマフィンも購入して平らげると、さすがにお腹いっぱいに......。これにて、自己流の「韓国式カーボ・ローディング」は完了です(笑)!

※カーボ・ローディング=運動エネルギーとなるグリコーゲンを通常より多く体内に貯蔵するための栄養摂取法。

 そして翌日、心身ともに準備の整った私は、ソウル国際マラソンの会場に向かいました。海外マラソンは、ホノルル、サイパン、バンクーバーに続いて4大会目の参加です。少し慣れてきたとは言っても、やはり海外でのレース前の心境は、楽しみ半分、不安半分......。ドキドキしながらスタート地点の光化門(こうかもん)広場に向かいました。王宮の城門である光化門は、周囲に各国の大使館などがあるソウルの心臓部。ビックリしたのは、そんなソウルの中心地がスタート地点なのに、特に入場規制をしていなかったのです! 東京マラソンなど大きな国際マラソン大会は、参加するランナーと取材パスを持つマスコミ関係者しかスタート地点に入れないよう、厳格に規制されています。しかし、ソウル国際マラソンは、ゼッケンをつけたランナーだけでなく、彼らを応援するために来た家族・友人や、出勤途中で通りかかったスーツ姿のサラリーマンも混じっていました(笑)。また、スタート地点に屋台を出して手袋や帽子をランナーに売っている人もいたので、この光景はかなりの衝撃でしたよ!

☆「ファイティン」の掛け声に背中を押されました!

 ソウル国際マラソンは80年以上の歴史ある大会で、今回は約2万人ものランナーが参加したそうです。レースの制限時間は5時間と、日本の都市型マラソン大会と比べると、少しハードな内容(東京マラソンの制限時間は7時間)。ただ、いざソウル国際マラソンを走ってみると、コースは全体的に高低差が少なく、とっても走りやすい42.195キロでしたよ。観光名所の南大門や東大門を見たり、雄大な漢江川を眺めながら走りました。そしてゴールは、1988年のソウル五輪のメイン会場として使用された「ソウルオリンピックスタジアム」。私は今大会でも携帯電話で生放送にチャレンジ(コラム「東京マラソン2014を生中継!」参照)したので、リポートしながら走っていると、あっという間に42.195キロを走り切りましたよ!

 東京マラソンと違ってソウル国際マラソンでは、コスプレをして走るランナーはほとんど見かけませんでした。短パン&タンクトップという、かなり本気モードのランナーが多く、健脚家ぞろいの大会だった印象です。沿道には応援の人がたくさんいて、「ファイティン(ファイト)!」と、大きな声で励ましてくれました。私は韓国語がほとんど分かりませんが、ファイティンの意味は理解していたので、とても勇気づけられましたよ!

 ただ、あらかじめ覚えておいた韓国語もあったんです。それは、「ファジャンシル、ルン、オディエイムニカ?」。意味は、「トイレはどこにありますか?」です。長時間走るフルマラソンに参加するとき、この質問はとっても大事です。そして今回も、この台詞(せりふ)を使う状況になったのです。

 レースが始まった直後、トイレに行きたくなった私は、さっそくコース周辺の飲食店を探しました。大会スタッフの方から、街の飲食店やガソリンスタンドでトイレを借りられることを聞いていたからです。そして見つけた韓国料理店で、年配の女性店員の方に、「ファジャンシル、ルン、オディエイムニカ?」と言いました。すると、トイレの場所を指差して教えてくれたのです。「ちゃんと通じた!」と、ホッとしてトイレに駆け込んだのですが、そこで思わぬ出来事が! トイレの扉を叩く音が聞こえ、次に扉の向こうから何やら韓国語で話しかけられたと思いきや、なんとドアノブが回ってさきほどの女性店員の方がトイレに入ってきたのです! その状況にビックリしていると、女性店員の方はトイレットペーパーを手渡してくれて去って行きました......。気を遣ってわざわざ持ってきてくれたのは嬉しかったのですが、さすがにちょっと恥ずかしかったです(笑)。こんなエピソードも、今ではいい思い出ですけどね!

 こんな想像を超えた体験ができるのも、海外マラソンの魅力のひとつ(笑)。今回初めてソウル国際マラソンを走って、私はさらに海外マラソンが好きになりました。特に今回は、沿道からの「ファイティン」という言葉が一番の思い出です。あの応援は本当に励みになりました。市民ランナーとして、お互いを「ファイティン」と励まし合う私でいたいと改めて思いました!

【今週のRUN日記】

3月15日(土) 3キロ @ソウル市内
3月16日(日) 42.195キロ @ソウル国際マラソン
3月17日(月) 休足日
3月18日(火) 7キロ @ソウル市内
3月19日(水) 休足日
3月20日(木) 休足日
3月21日(金) 3キロ @港区

 今週の走行距離は、約55キロ。今回の韓国旅行では、ソウル国際マラソンを走るだけでなく、ソウルの町並みも走ってみました。韓国のランニング事情がどんなものなのか、自分の足で走ってみて分かったことがたくさんありましたよ。今年の冬は日本各地で大雪が降った影響で、思ったほど走り込めなかったランナーも多いのではないでしょうか。でも、いよいよ春到来! 私は桜を見ながら走るコースを検討中ですよ!

 LET'S RUN WITH ME!!

 今日までの練習の様子は、こちらをチェックしてください!→中島彩オフィシャルブログ「走ろう!彩と。」

【profile】
中島彩(なかじま・あや)
1987年8月1日生まれ、大阪府寝屋川市出身。慶應義塾大学法学部卒。元東海テレビ報道スポーツ局。現在はキャスト・プラス所属のフリーアナウンサー、タレント。身長158センチ。趣味はマラソンの他に、政治研究。TBS系列「オールスター感謝祭13春」出演。テレビ神奈川「ハマナビ」リポーター。週刊プレイボーイ(集英社)の電子写真集「ケータイ週プレBook」より、初のグラビア写真集『あぶない女子アナ』が絶賛発売中!

中島彩●文 text by Nakajima Aya