投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の3月17日〜3月20日の動きを振り返りつつ、3月24日〜3月28日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は下落。ウクライナ情勢を巡る米欧とロシアの対立を受けて、模様眺め気分の強い相場展開だった。注目されたクリミア住民投票が通過し、いったんはアク抜けを意識した局面もみられた。また、公示地価では東京、大阪、名古屋の三大都市圏はリーマン・ショック前の2008年以来、6年ぶりのプラスに転換となり、不動産株への物色も。

 しかし、次第に先物主導の相場展開になるなか、大口売買に左右させられる展開が目立っている。ウクライナ情勢の不透明や中国の景気減速への警戒がくすぶっているほか、日本は3連休に入ることで大引けにかけての戻りもみられず、日経平均は終値ベースで2月6日以来の安値水準となった。

 先物主導の売買に左右させられる状況が目立っている。しかし、この影響を避ける流れから本来、資金がシフトしやすい中小型株なども値を崩す動きが目立つなか、需給懸念が再燃。日経平均は2月安値のボトム形成を確認する流れは想定内であるが、押し目買いスタンスも取りづらい需給状況である。

 また、期末要因から機関投資家などは積極的には動きづらいとみられる一方、新年度入りによる思惑から底堅い展開が意識される。ただし、上値追いには慎重と考えられるなか、引き続き先物市場での仕掛け的な値動きには注意が必要だろう。

 今週は年度末から実質新年度相場入りとなる。週前半は配当志向の物色が意識され、週後半はJPX400指数などへの意識が高まりやすいほか、高ROEでの割安銘柄を探る動きなどがありそうだ。そのほか、医療・福祉向け人支援ロボットを手掛けるCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>が26日にマザーズ市場に新規株式公開(IPO)する。市場の関心は相当高く、特に海外勢による注目度が高いようである。

 医療・介護支援ロボットは新たな成長産業の担い手として期待されていることもあり、不透明感のくすぶる市場のムードを一変させてもらいたいところである。