昨年のオゴオゴ、クロボカンにて。巨大なオゴオゴが練り歩く【撮影/「アピ・マガジン」編集部】

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バリ島の日本語フリーペーパー「アピ・マガジン」のアラサー女性編集者たちがリレー形式でリアルなバリの今をレポート。日本の正月にあたる「ニュピ」。すべての活動を停止するこの日の前日、インドネシア最大の祭事「オゴオゴ」が行なわれる。ところが今年は自粛ムードとか。その理由は? バリ在住2年のコロさんの報告です。

「ニュピ」はヒンズー教サカ歴(太陰暦)のお正月のこと。空港は閉鎖。観光客を含めて、一切の外出・仕事・電気の使用が禁じられ、別名『静寂の日』と呼ばれている。バリ人にとって1年で一番大切な日だ。

 次の「ニュピ」は西暦では2014年3月31日にあたり、来年はサカ歴1936年を迎える。在住2年目に突入し、2度目のニュピをワクワクしながら迎えようとしていた矢先に届いた一報。

「今年の『オゴオゴ』はないらしいよ!」

「オゴオゴ」とは、ニュピ前日(大晦日)に行なわれる祭事のこと。竹を渡した台の上に悪魔の化身を表した物体(オゴオゴ)を乗せ、それをぶつけあって壊すことで悪霊を振り払うという迫力のある盛大なもの。

 化身となるオゴオゴは、毎年各町内会(バンジャール)が力を入れて数カ月前から準備し、数メートルの巨大なものを手作りする。それら何十ものオゴオゴが街中を闊歩し、ぶつかり合う。その力の入れようは凄まじい。大阪出身であれば、岸和田のだんじりを思い出さずにいられない。昨年は、その迫力に圧倒されながらも、盛り上がる観衆に混じって楽しませてもらった。

 ひとつのオゴオゴにかける費用は平均25万円。バリ島全土だと約1000万円のお金がオゴオゴ作成に費やされるという。4000以上のオゴオゴが毎年作られているのだ。「25万円は安い!」と思うだろうか? いえいえ、バリ人の平均月収は約1万5000円。つまり月収の約16倍の費用が注がれていることになる。

 そこまで熱を上げている行事を、今年は「ない」もしくは「規模が小さい」という。なぜなのか。その理由を聞いたところ、思わぬ答えが返ってきた。

「4月に地方選挙、7月に大統領選挙があるから」

 一体なぜ選挙が関わってくるのだろう……?

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