村田透のステイタスは、Signed。クリーブランド・インディアンスのマイナー契約選手。しかし招待選手ではない。
MLBのスプリングトレーニングには、こういうマイナー選手が呼ばれることも良くある。プロスペクトに経験を積ませるためであったり、マイナーで調子が良い選手を試してみるためだったりする。
活躍したからと言ってMLBに昇格する可能性はそれほど高くはないが、それでもチャンスであるのは間違いない。

村田透は大体大浪商から大体大を経て2007年大学生・社会人ドラフト1順目で巨人に入った。外れ1位ではあったがエリートだったのは間違いない。
しかしキャリアはめざましいものではなかった。

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NPBでは1軍登板は無し。数字を見れば制球力に難があることが分かる。大学、巨人の先輩、上原とはこの点、大きく違った。

2012年に戦力外となり、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約。
A+、AAくらいまでは好投が目立ったが、AAAまで上がって足踏みを続けている。とにかく被本塁打が多い。
多彩な変化球を持っていると言われるが、微妙な制球力がないフライボーラー。その割に球威がないため一発を喰らってしまう。

それでもこの春、3年目で初めてMLBのキャンプに呼ばれた。昨日の登板。

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終盤に登板。相手は殆どがマイナー級。8回は4番手のアームストロングが連続四球を与えた挙句、3ランを打たれて降板した後に上がった。ちなみに四球を選んだ打者の一人は村田同様マイナー契約選手の中島裕之だ。
先頭打者を歩かせたが、ロバートソンを右飛に打ち取る。

9回、レーデンドーフに中前打を打たれるが、ウィテカー、中島は内野フライに打ち取るが、バーンズのゴロが内野安打になる。
走者を背負って投球が変わるようでは厳しい。ギメネス、テイラーに連打されて2失点。
フライマンは捕飛にとるが、起用に応えられなかった。

村田には長く厳しいマイナー生活が待っていることだろう。中島裕之も同様だ。