日本が誇る文化や自然が登録され、ますますその注目度が高まっている世界遺産。最近では、遺産ごとの歴史や文化への知識を深めることができる「世界遺産検定」なるものも人気を博しています。

 学研パブリッシングから出版されている『世界遺産に行こうSPECIAL』は、そんな世界遺産をクオリティーの高いビジュアルと紹介記事でまとめた一冊。現在、世界遺産の登録件数は981件ですが、中でも日本人に人気の58カ所を厳選しています。

 例えば、豪華絢爛な宮殿と広大な庭園で知られるフランスのヴェルサイユ宮殿。1682年、ルイ14世がルーブル宮殿から移るために完成させたバロック建築の傑作として知られ、1979年に世界文化遺産に登録。07年には宮殿の周囲が追加登録されました。

 ヴェルサイユ宮殿といえば、庭園にある立派な噴水も有名ですが、同書によるとこれを造るため、なんと約10年にもわたる大規模な噴水工事が行われたそうです。噴水の水はセーヌ川のものを使用していましたが、水を引き込み貯水槽にためるため、川から10キロもの距離に水道橋などを建設したといいます。

 更に、この宮殿には秘密のトイレ事情があったのだとか。当時のヴェルサイユ宮殿には、王族以外が使用できるトイレはなく、多くの人が庭や廊下などで用を足していたそうです。「ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に移ったのは、ルーブル宮殿が不潔になったからとも伝えられている」と、同書には記してあります。

 ちなみに、前述の一連の噴水工事は、自然さえも支配してしまう王の力の強大さを示すためだったそうですが、なぜルイ14世が下水道工事に着手しなかったのか、気になるところです。いつかは行ってみたい世界遺産。出かける前に、知られざる"裏事情"を下調べしてから足を運ぶと、より一層その面白みを感じられるかもしれません。





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