埼玉県のマンションの一室でベビーシッターに預けられていた2歳の男児が遺体で見つかった事件は、世間に大きな衝撃を与えている。

ベビーシッターの紹介・マッチングサイトの危険性やそれを利用せざるを得ない母親たちの苦しい現状など、様々な事情が浮き彫りになっている中、タレントの大沢あかねさん(28)がベビーシッターを利用した母親を問題視する発言をしたことが物議を醸している。

「信頼できる人の紹介や、5〜6回は私も含めてシッティングしてもらう」

2014年3月19日放送の「スッキリ!」(日本テレビ系)で、今回のベビーシッター逮捕の一件が特集された。

自身も3歳の娘を持つ母親で、ベビーシッターに預けることもあるという大沢さんは、事件についてコメントを求められると、こう語った。

「私は見ず知らずの人に、その人の自宅で預かってもらうっていうことはまず理解できません。(自分が)ベビーシッターさんに預ける時は、必ず信頼できる人の紹介だったり、そのベビーシッターさんに家に来てもらって、5〜6回は必ず私も含めてシッティングしてもらうって形でやってます。今回2歳と8か月のお子さんを見ず知らずの…2歳と8か月だったら自分の思いも言葉にできない年齢じゃないですか。それを見ず知らずの人に、しかもその人の家で預かってもらうっていうことはやっぱり理解できません」

大沢さんは目に涙を浮かべつつ、ベビーシッターの制度の見直しも必要だとも訴えていた。

「金でどうにでもなる人が言っても…」「なぜ持たざる者の視点に立たない」

このコメントが放送されると、ネット上では視聴者から様々な意見が書き込まれた。

大沢あかねがもっともなこと言ってる」「ずばっといってくれてありがとう。すっきり♪」など大沢さんに賛同する意見もあるが、

大沢あかねは金銭面で苦労してないからちゃんとしたとこに預けれるのは当たり前。この件を全否定するのはよくない」
「確かにこの激安に預けるのはおかしいんだけど こいつら金でどうにでもなる人種が言ったところでなぁ・・・」
「そりゃ、あなたのようにちゃんとした配偶者もいて、大金持ちでいくらでも預ける相手を選べる人はそうでしょうよ。どうして持たざる者の視点に立って考えられないのか」

など、恵まれた環境で育児できていると思われる大沢さんが、母親批判のようなコメントをすることに批判的な声が多く上がっている。

なお、亡くなった山田龍琥(りく)ちゃんの母親(22)は、報道陣の取材に対し「お金も、預けるあてもなかったからマッチングサイトを利用した。子供には助けられなくてごめん、と言いたい」などと涙を流しながら語っている。