ここ最近、ハンカチを持たない女性が増えてきているという。それどころか、トイレの後に手を洗わない女性も少数派ながらいるのだ。

 後ろ向きな人生を綴った『負ける技術』(講談社)が話題の、漫画家でOLのカレー沢薫さん(31才)もそのひとり。

「基本、面倒なので洗わないですね。特に冬は水が冷たいですし。トイレットペーパーを触っているだけで、別に汚いところに触れているわけではないわけですから、いいんじゃないかと思うんです」

 と理由を語るカレー沢さんだが、周囲に人がいるときは、かなり人目が気になるという。

「とはいえ、洗わないで出てきたりするんですが、“ああ、あいつは洗わなかったな”と思われているんじゃないかな、とは思いますよ。だから、洗わない人が増えているとするならば、自分が目立たなくなりますから、良い傾向に向かっていると思いますね」(カレー沢さん)

 男性については、すでにカレー沢さんが言うところの“良い傾向”になってしまっている。

 本誌男性記者がやはり某駅トイレで数えたところ、1時間の間に利用した128人のうち実に88人が手を洗わなかった。洗わない率、なんと約7割! 手を洗った人のなかでもハンカチを出したのは14人。18人はハンドドライヤーで手を乾かしていたが、それも気持ち程度で、残る8人はズボンの裾などでパッパッと手を拭いていた。

 それにしても不潔すぎる!

 インフルエンザノロウイルスをはじめとする感染症予防のためには、手洗いが有効なのは周知の事実。それは、トイレの後も当然変わらないはずなのに、どういうこと?

 紳士代表の津田塾大学教授で哲学博士の萱野稔人さん(43才)さんに聞いてみたところ、

「そう言われれば、たしかに手を洗わない男性は多いですね。とくに若い人は、鏡の前で髪の毛を整えたりはしているのに、手を洗わずに出て行きます。ただ、私はフランスに留学をしていた時期があったんですが、フランス人が手を洗うところを見たことは1回もありませんし、彼らにそれを指摘しても、気にしないと思います。でも、日本人に指摘すれば、言い訳をする。それは、やっぱり手を洗わなければならないという意識が浸透している裏返しで、公言はできないわけです」。

※女性セブン2014年3月27日号