ドリトス担当の石橋紀幸さん

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スナック菓子といえばポテトチップスが思い浮かぶ人も多いだろうが、最近とうもろこしを原料とした「コーンスナック」の人気にじわじわと火が付き始めている。

2013年にオープンした「ギャレット ポップコーン ショップス」はいまも連日長蛇の列で話題だが、ここ数年でコーンスナック市場全体も成長しているというのだ。

「カッコよくて、料理としても食べられる」スナック菓子

そうした中、カルビーグループでコーン菓子をメインに扱っているジャパンフリトレーがトルティーヤチップス「ドリトス」を全面的にリニューアルする。

実はこのドリトス、世界中で売られている商品だ。今回のリニューアルでは、パッケージをアメリカなどで販売されているグローバル仕様に近づけ、スタイリッシュなイメージを前面に押し出した。

味や食感の改良も、それだけで食べるほか、お酒と合わせたり、料理として使ったりしてもおいしくなるように意識したという。

「私たちは『本格的な味』とくくっているのですが、たとえばタコス味には、フレッシュトマトにライムの風味を添えました」

とドリトスを担当するジャパンフリトレー マーケティング本部の石橋紀幸さんは話す。

食感はこれまでのともすれば「かたくて、モソモソ喉に引っかかる」というイメージから離れ、カリっとした食感と、口どけ・のど越しの良さの両立を追求した。

「ドリトスの表面にある凹凸をブリスターと呼ぶのですが、このブリスターがカリっとした食感のポイントになっています。実はこれを出すのが非常に難しいんです。でも(ブリスターのある)グローバル仕様に近づけるためにも、より際立たせることにこだわり、成功することができました」

「みんなが集まる楽しい食シーンへの仕掛け」

こうしたリニューアルの背景には「ドリトスの強みをより強化していこう」という考えがあった。

利用シーンについても、調査から明らかになったホームパーティーや飲み会などで「みんなが集まって楽しむ」場面に切り込む。ターゲットも、スナック菓子というと想定しがちな子どもからいったん離れ、大人を中心に設定。すでに2月に、英国風パブ「HUB」でドリトスを使った調理メニューを展開し、好評だったという。中でもとくに人気を博したのが、サルサソースをつけて食べる「ディップ」だ。今後、スーパーの店頭やホームページでもディップをはじめとした、食べ方を紹介する予定。また、5月に東京でおこなわれるメキシコフェスティバル「シンコデマヨ」をはじめ、ドリトスブランドに合った、多くの人の集まる場でメニューの提供やサンプリングをおこなっていく計画だ。

「まずはぜひ食べてみて、ドリトスのカッコよさや楽しさ、料理としてもいける点などを感じてもらえればと思います。そして、それを通じてドリトスというブランドがもっと大きく知られるようになって欲しい」
 

現在、アメリカではポテトスナックとコーンスナックの比率は6:4のところ、日本では9:1とポテトスナックが圧倒的なシェアを誇る。ただ、コーンスナック市場はコンビニエンスストアの売上だけでも2012年から13年の1年間で、ポップコーンは約250%に、トルティーヤチップスも約110%に伸びている。これを伸びしろととらえて、売上増とシェアを拡大していきたい考えだ。