現地時間22日より、いよいよMLBの2014年シーズンが開幕する。国内から最も注目を集めるであろう二人の日本人選手は、今年からニューヨーク・ヤンキース所属となった田中将大、そしてテキサス・レンジャーズで3年目のシーズンを迎えるダルビッシュ有だ。

昨シーズンは24勝という圧巻の成績でチームを日本一に導いた田中と、2年連続の二桁勝利でエースの貫禄も出てきたダルビッシュ。同じくメジャーで活躍した経験があり、北海道日本ハムファイターズでコーチを務めた際にはダルビッシュを指導している野球解説者・吉井理人氏は、そんな二人の成績を予想した。

16日放送、TBS「S1」ではヤクルト時代の恩師・野村克也氏と並んで座った吉井氏は、田中の成績予想を「15勝」とした上で、「ローテーションの3、4番手ってことで一回もローテーションをスキップしないでイニングを稼げばこのくらいいくのかなと」とコメント。オープン戦の仕上がりについては「順調そのもの。何も心配いらない」「見る限り、マウンドやボール、何の違和感もなく投げている」と見解を述べた。

また、かつての教え子、ダルビッシュについては「20勝前後ですかね」と切り出した吉井氏。「今年はエースとしてチームの中心でまわっていくと思う。ダルビッシュはイニング数を稼ごうという練習に取り組んでいるんですけど、去年は209イニングだったのかな。それが220、230イニングくらい投げるとこのくらいいくかな」と、その理由を説明した。

すると、「(テキサス・レンジャーズは)ダルビッシュのチームっていう感じがしますよね」とまで絶賛した吉井氏に、野村氏が「ダルビッシュってこんなに頭良かった?」と質問。吉井氏が「野球は賢い」と答えるや、野村氏も「最初そうは思わなかったんですけど、後々勝つようになって日本のエース級になったときに談話を聞いてて“ああ、賢い子だな”って感じは伝わってきた」と目を細めた。