台湾で空前の大ブームになっているブラックサンダー(写真提供:黄筱君さん)

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(台北 16日 中央社)日本の有楽製菓が販売しているチョコレート菓子、「ブラックサンダー」が台湾で空前のブームを巻き起こしている。低価格で手軽なおやつとして人気を集めており、入荷後まもなく完売する販売店も続出しているばかりか、日本旅行のお土産として買い占める人も現れている。台湾の複数メディアが伝えている。

「おいしさイナズマ級」のキャッチコピーで親しまれるブラックサンダー台湾では2011年から統一セブンイレブンが輸入販売を始めていたが、昨年9月に「ビッグサンダー」をラインナップに加えたところ、会員制交流サイトや、スマートフォン用メッセージアプリを通じてファンが急激に増加した。

セブンイレブンによると、昨年9月から現在までにおよそ300万個のビックサンダーが販売され、今年2月21日に20万パックのブラックサンダーとビックサンダーが輸入された際にはわずか2日で完売したという。南部・雲林県のスーパーでは今月14日、この日販売分の72パックを求めて開店1時間前から50〜60人の買い物客が行列を作り、瞬く間に売り切れとなった。

一方で、インターネット上ではブラックサンダーのグループ購入をうたって金を騙し取る詐欺事件も発生しており、被害総額は少なくとも7万台湾元(約23万円)に達している。

現在では日本で生産されるこれら商品のうち6割が台湾に輸出される状況になっているが、流通関係者には過去に注目を集めたカスタードタルトと同じく、突然大流行して急速に人気がなくなる“はやりの食品”と見る人もおり、南国でもロングセラー商品となるか今後の動向が注目される。

(編集:齊藤啓介)