欧州の舞台から消え、コッパ・イタリアでも敗退し、リーグ戦では上位陣に差をつけられているミラン。この状況に、サポーターたちは怒りを爆発させている。ミランのウルトラス「クルヴァ・スッド」が声明を発表した。

「もう十分だ!」から始まる声明で、「クルヴァ・スッドは「もう堪忍袋の緒は切れた」とし、マーケットの失敗を批判した。MFアンドレア・ピルロを放出したことから、MF本田圭佑の獲得まで、彼らが言うところの「理解できない」オペレーションを批判し、スカウト網をつくれていないことも批判した。

また、一部の選手たちのことも批判し、彼らが結果を残すよりもツイッターで無意味な写真を掲載することに夢中になっていると主張。クラレンス・セードルフ監督に対応を取ることを求めた。すべてのミランサポーターに対しても、16日のパルマ戦の前に抗議するように呼びかけている。


「ミランをこの最悪の状況へと追いやった」理由について、「クルヴァ・スッド」はこう主張している。

「昨夏、我々は強化に関してクラブに疑問と助言を提示した。守備と中盤を強化し、明らかに無意味なマトリの獲得を避けるべきとの横断幕を掲げた。ガッリアーニ博士のテレビでの答えは明確だった。『マーケットをするのはサポーターではなく、抗議しているのは少数』だ。今、事実は明確に物語っている。マトリは使えずに1月に放出され、守備と中盤ではさらに無意味な動きがあった」

「不況によりマーケットに費やす資金は少ない。それらがうまく使われなかったことは明らかだ。例えば、なぜ、キャプテンだった上にチーム内で強い声を持っていたアンブロジーニを追いやることができたのか。さらに理解できないのは、望む条件で3年契約を与えることなくピルロを手放し、それから2年後に本田のような大きな契約をしたことだ」

「2007年から現在までのすべての悪に対する答えは、『我々は世界で最もタイトルを獲得したクラブだ』だった。この返答を盾に、成功できず、ビッグネームを売り、その価値に疑問があるのに高額の給料を受け取る選手たちのチームをつくってきたことを正当化しようとしてきた。この失敗に本当に苦しんでいたサポーターたちをバカにしていた」

「今のチームにはプロフェッショナルじゃない選手たちがおり、彼らはバカみたいにSNSで写真を掲載し、クラブで遊ぶことを考えている。自分たちは偉大なチャンピオンと感じているかもしれないが、ピッチでは何も見せていないか、ほぼ何も見せていない」

「我々は悪童や偽チャンピオンにうんざりしている。真のプロフェッショナルの例を挙げるなら、モントリーヴォ、ボネーラ、アッビアーティ、カカー、アバーテ、デ・シリオ、デ・ヨング、ポーリ、パッツィーニたちだ。セードルフ新監督が、このもう言い訳ができない選手たちに対して真剣な措置を取ることを願っている」